今日の勿来高校

11年

3月11日(金)

14時46分、勿来高校及びくぼた校の職員で東日本大震災により犠牲になられた方々に哀悼の意を表し黙祷を捧げました。

入試業務で生徒休業日のため、生徒はそれぞれの場所でおこなってくれたと思います。

当時、私は磐農に勤務しておりましたが、それまでに経験したことのない大きく長い揺れでアスファルトの駐車場が陥没、校舎はまるで爆撃でも受けたかのような姿に。

それでも高台にある学校なので、津波から身を守るため地域住民が続々と避難してきました。雪が降る寒い夜でしたが停電だったため焚き火で暖をとり、発電機で1つだけ明かりを灯した暗い体育館で一夜を過ごしました。

 

平成23年4月22日、ほぼ無傷だった(ように見えた)勿来高校が磐農12クラスを丸々受け入れ、仮設校舎が完成するまでの間、計18クラスがこの校舎で共に学びました。

勿来高校の施設の充実ぶりに感動したことを今でも覚えています。

平成27年4月1日からは、くぼた校と校舎を共に学ぶことになりました。

今思えばあの大震災の時から勿来高校は共生を実践してきたのです。

 

東日本大震災から11年が経ち、少子化により次々と高校の統廃合が進められる中、本校は共生社会の実現を目指すインクルーシブ教育や個別支援教育、そして「福祉コース」の導入を柱に存続していくことが示されました。

 

勿来高校は創立80周年、90周年に向けさらにアップデートを重ねて参ります。

卒業おめでとう!

3月1日(火)

第69回卒業証書授与式が挙行され、卒業生48名、創立以来12,767名が勿来高校を巣立ちました。

 

高等学校にとって卒業式は最も重要な学校行事です。

しかしながら、今年も新型コロナ感染拡大防止のため「来賓なし」「保護者は各家庭1名まで」「国歌や校歌は演奏のみ」等様々な制限のなかでの挙行となりました。

 

校長式辞では、ロシア軍によるウクライナへの侵攻や11年前の東日本大震災、そしてコロナ禍で何を考えたか?との問いかけがあり、勿来高校の3年間で学んだ「当たり前の日常の脆さとその中で自ら考え行動に移すことの大切さ」を今後に生かすようお話がありました。

 

在校生で唯一式に参加した生徒会長から「先輩方は一番きつい仕事を率先して行うことで範を示してくれた。私たちもそうありたい」との送辞に対し、卒業生代表の蛭田さんから「一人では何もできなかった私たちも切磋琢磨する仲間が側にいてくれたおかげで成長することができた。特に少ない人数でも遅くまで練習に励み、県大会で3位になったバレーボール部の活躍は、やればできるという自信を私たちに与えてくれた」と答辞が述べられました。

 

とても立派な卒業式でした。

 

生徒たちが一番に感謝の気持ちを伝えていた担任の先生方、生徒の数だけ悩み、喜び、信じては裏切られ、そして再び信じ、を繰り返す毎日。3年間本当にお疲れ様でした。

準会員から正会員へ

2月28日(月)

1、2年生は授業に、3年生は予行・表彰式・同窓会入会式に臨みました。

 

 

入場から礼法指導、そして予行と明日の本番に向け確認作業を行いました。

 

「起立」、「礼」、イチ・ニイ・サンシ…「着席」

立つタイミング、お辞儀のタイミング、座るタイミング

立派な式にするためにしっかり練習しました。さすが3年生!

 

表彰式・同窓会入会式では、副会長の三國様、幹事の磐前様にご臨席賜り同窓会会長賞や体育文化後援会会長賞、記念品の贈呈を行っていただきました。

本日表彰を受けた皆さん。誠におめでとうございます!

 

本日の入会式を経て同窓会準会員から正会員へと昇格しました。

今後は創立80周年に向けて歩み続ける勿来高校のため、ご支援よろしくお願いします。

代表としての自覚をもって

2月25日(金)②

式場もほぼ出来上がり、あとは生花を待つばかり。

放課後、代表で賞状を受け取る卒業生たちが礼法指導にのぞみました。

 

「曲がる時は90度」「進む時は左から、退くときは右から」と統一した動作で賞状を受け取る練習をしました。

社会人になるとこのような練習の機会はなくなるので、これが最後の練習になるかと思います。

 

明日も代表者としての自信に満ちあふれた所作、大きな返事を期待しています。

立派な表彰式にしましょう!

そしてバトンは渡される

2月25日(金)

残念ながら2年連続で在校生は卒業式に出られません。

しかしながら、1年生は卒業する先輩方のために一生懸命式場を作成していました。

 

先生が机を運んでいると

「先生!私やります!」

女子生徒が声を掛けてくれました。

あなたたちはきっと社会に出てからも可愛がられることでしょう!

どうもありがとう。

 

縦横しっかり椅子を並べます。

 

そして2年生は大掃除。

3年生への感謝を込め、昇降口や廊下など重点的にきれいにしました。

 

3年間通った生徒昇降口

 

来年もその先も、こうして勿高生のバトンが渡されていきます!

一期一会

2月18日(金)

本校には立派な和室があります。

放課後、茶道部の生徒3名が自主練を行っているというのでお邪魔させていただきました。

 

部員たちは、和室の片付けをしている最中でしたが、その手を止め一期一会の心でお茶を点ててくれました。

 

お点前頂戴いたします!

 

作法が良く分からず、少し緊張してしまいましたが、大変身の引き締まる思いでした。

 

毎週火曜日には外部から先生にお越しいただき指導を受けています。

日本の文化や作法を学び、素敵な大人になっていくことでしょう!

 

大変美味しゅうございました!

 

履物もソーシャルディスタンスが守られています!

学年末考査終了

2月17日(木)

今週月曜日から行われていた学年末考査が4日間欠席者もなく無事終了しました。

 

とても晴れ晴れとした表情です。

きっと勉強の成果が出せたのでしょう!

 

ところで、現在福島県に適用されている「まん延防止等重点措置」が延長される見込みです。

それに伴い、本校で実施している時差登校を来週も継続いたしますのでご理解・ご協力をお願いします。

正式決定となれば、改めてお知らせいたします。

音楽による交流

2月9日(水)②

1年「音楽Ⅰ」の授業で、くぼた校と合同でリコーダーとギターのアンサンブルを練習し発表会をする計画が立てられました。

 

校舎を共にする本校とくぼた校の交流は、くぼた校設置当初からお互いの教育課程を大切にし、無理のない範囲で行うことをモットーに進められてきました。

 

今回は音楽の担当同士で「やってみませんか?」ということで実現したのですが、コロナの壁が立ちはだかります。

 

まん延防止の適用により、リコーダーの授業は実際に吹くことはせず、指だけの練習に変更。

本日は初の合同練習の予定でしたが、校舎は同じでも他校ということで残念ながら合同練習は中止となりました。

 

それでも何とか交流を図りたい2校は、音楽室と視聴覚室に分かれ、リモートで自己紹介を行いました。

 

本校生の自己紹介にくぼた校の生徒達は全力の拍手を送ってくれました。

 

コロナ禍が収束を迎え、合同練習そして発表会が実現することを祈ります!

知は力なり

2月9日(水)

おはようございます。今日も勿来は快晴です。

本当に明日は雪が降るのでしょうか?

 

只今本校は時差登校を実施中のため、9時15分頃続々と生徒が登校してきます。

 

 

そのような中、3階の教室から2階の廊下まで響き渡る声が聞こえてきたので行ってみると、2年「コミュニケーション英語Ⅱ」の熱い授業が行われていました。

 

「芋掘り体験」などいつも趣向を凝らした授業が展開される「コミュ英」ですが、本日は単語の発音や意味を確認しながら来週月曜から始まる学年末考査の対策が行われていました。

先生が黒板にチョークで書き、生徒は紙に鉛筆で書き込む。

ICTが普及しても大切にしたい授業風景です。黒板って目に優しい感じがしますよね。

そして、チョークの筆圧に教師の熱量が伝わります!

 

今度の試験は英語力のみならず、コミュニケーション能力も試されるようなので、どうしても分からない問題に当たったときにどう切り返すか。楽しみにしています!

 

「knowledge is power(知は力なり)」

テストに向けて、しっかりと知識を蓄えてください。

食品表示

2月8日(火)

4校時目、2年「家庭総合」では食品添加物についての授業が行われていました。

本日取り上げるメイン添加物は「着色料」。

 

先生がタブレット画面をスクリーンに表示しながら「天然着色料」と「合成着色料」について説明します。

 

じゃあ、この食品に使われているのは、「天然」・「合成」どっち?

生徒は、先生の問いに無言の挙手で答えます。

 

その答えは、食品表示を見ることで分かります。

 

やっぱり! これは「合成」だ!

えっ! こんな体に悪そうな色なのに「天然」? 教室がザワつきます!

 

しかし、その表示には果たして本当のことが書かれているのでしょうか?

場所を調理室に移し実験します。

 

白い毛糸に色が染まれば「合成」、染まらなければ「天然」だそうです。

 

同じようなメロンソーダでも使われている着色料には違いがあることが分かりました。

 

実験結果は、その場でプリントに書き込みます。

 

今後、食品を手に取る際には表示が気になって仕方ないですね。

そして、別の添加物や栄養成分表示など、さらに気になる所を見つけ調べられるようにしたいものです。

 

なお、今回の実験はマスク着用の上、黙々と行われました。