2020年11月の記事一覧

輝き・・・

11月18日(水)、今日は学校評議員の方が来校され、授業の様子を観ていただきました。

「みんなかわいい文字をかきますね」「授業でこんなことまで学ぶのですね」「今の子は運動が苦手そうですね」など子どもたちの普段の顔を見てもらいました。

私は毎日、みんなと接しています。「いつもの文字」「いつもの授業内容」「いつもの体力(学力)」という印象でしかありません。

だから今回頂いたご意見やご感想は、とても新鮮でした。社会に出ると求められる文字や体力、知識や技術があり、まだまだ学校ではそれらを上手に伝え切れていないのだなと。

ただし、君たちには社会で輝くことのできる原石があります。決して見かけやテストの成績だけでは測ることのできない輝きの源。

それは独特の感性やニッチな知識、ダンスや演技の実力などかもしれません。毎日接しているからこそ、それだけは感じ取ることができます。

でも原石は磨かないと光り輝きません。光り輝いてこそ社会の中で自分の存在をしらせることができます。

社会が君たちに求める姿を真摯に受け止めつつ、自分自身の光で社会を照らす努力を忘れないで下さい。

振り返れば思い出に・・・

11月17日(火)、今日は1年生の「音楽Ⅰ」の授業を参観しました。授業の冒頭、2週間後に迫った期末テストの説明が行われました。

井上陽水さんの『少年時代』について。ハミング・造語・楽譜について問われるそうです。さらにお琴の歴史や各部の名称、そして演奏です。

以前、どちらも授業の様子を紹介しました。早いものです。もうまとめの時期ですね。

1年生は入学後すぐ長い期間、学校に来ることができませんでした。担当の先生方も、せっかく出会えた君たちの顔を見ることができず、寂しそうでした。

6月から通常授業に戻りました。ただ、楽しいお昼休みもおしゃべりしながら食べることができません。

せっかく入学した学校の校歌を大声で歌うことすらはばかられるような生活でした。

でも新しく出会えた友人たち。制約はありながらも親しくなりました。でも慣れていくにつれ、不安や心配事、トラブルにも遭遇したことでしょう。

その都度苦しみながらも、遠足や文化祭・体育大会などをへて、クラスの色ができあがったのではないでしょうか。

先生方も遅くまで君たちの話を聞いてくれましたね。

昨日食べたいつもの夕食は思い出になりにくい。でも本を見ながら包丁を振るった料理は、昔語りになります。

一歩ずつ・・・、君たちが積み重ねた114日間が証明しています。

美しき「試行錯誤」・・・

11月16日(月)、3年生への防災講話が開かれます。来年から社会人となる彼ら。災害時に行動を共にする人々は、これまでと違い多様です。

年齢や性別は勿論、災害弱者と称される方々もいることでしょう。緊急時に自分に何ができるのか、どのように対処すれば良いのかを学び取ってください。

試行錯誤を繰り返さないと、いざという時、動くことができません。

 

ところで自信が無いとき、自分の本心を上手く表現できなかった経験はないでしょうか。

話し合いの場、本当はそう思っていないのに手を挙げられない。授業で先生に指名されて「分かりません」と答える。

会話中、話しを合わせて愛想笑いをしてしまう。好きな人へ、素直に想いを伝えられない・・・。

「どう思われるだろう」「何か言われたくない」「嫌われるのはいや」だれでもそう思います。でも過ぎ去ってみるといつでも残るのは後悔です。

だからやるしかないのです。でも実行するには勇気が必要です。勇気は自信があたえてくれます。そして経験と反省の繰り返しが自信を育てます。

だからまず、そんな不器用な自分を認めてあげてくださいね。

『おびえる自分は余裕げな自分に 負けそう ときどき だよねだけど地球は明日も必ず回るよ』(TRF『CRAZY GONNA CRAZY』より)

 

防災士の方より、「要配慮者避難支援を考える」と題した講演会が行われました。みんなの正義が、社会を救います。

歴史の創造者・・・

11月13日(金)、文化祭・体育大会が終わりました。祭りの後・・・、週末ともあってそこはかとない雰囲気が漂います。

特に最後に行われた男女混合リレーは大変盛り上がりました。抜きつ抜かれつのデッドヒート、飛び交う声援、ゴール直後に倒れ込む姿とそれを介抱するクラスメートーー。

ほとばしる青春の汗が、どうして感動を呼び起こさずにいられましょうか。

帰り際、くぼた校の先生からお言葉を頂きました。

 「リレー拝見しました。盛り上がりましたね。」

 「くぼた校の子どもたちと一緒にできるといいですね。」

 「お互い励みになりますね。」そんな会話でした。

また普段事務室で私たちの教育環境整備に力を尽くしてくださる主事の方からです。

 「僕、感動しました。みんなが一致団結して応援しあう姿に・・・。早く僕も自分の子どもの運動会に行きたいです。」

直向きな姿勢は感動を生み出します。感動は人を動かします。時にその人の人生や社会を変えます。

君たち一人ひとりが歴史を創る主人公であることを忘れずに。私たちにとって、君たちは大切な大切な宝物ですからね。

いつも爽やかで優しい笑顔を絶やさない事務の方。遅くまで仕事をされていますが、ご自分で料理をお作りになるそうです。

おもてなし・・・

11月12日(木)、文化祭・体育大会2日目です。今日は男女混合リレーが行われます。各クラスの応援合戦が楽しみです。

 

そのようなお祭り騒ぎの中、校舎を共有するくぼた校ではいつもの通りの「学び舎」です。

子どもたちがグラウンドでのざわめきを横目に、ひたむきに活動する姿が印象的です。またいつも感心させられることですが、くぼた校の先生方のおもてなしの心です。

両校は校舎を共有しますが、玄関は1つ、勿来高校側にあります。みなさんがもしその日に来客があるとしたらどうしますか?

約束の前後10分から15分は迎える用意に勤しむのではないでしょうか。くぼた校の先生方は、玄関にスリッパを並べてじっとお客さんをお待ちします。

長ければ20分から30分も立ったままです。来訪した方がどこに行ったら良いのか困惑しないように。

忙しい先生方のことです。30分あれば何かしたいこともあるでしょう。それでもなお来る方を気遣う心。授業ばかりではありません。

そのような後ろ姿から、生きる上で大切な何かを学び取って欲しいと思います。

 

文化祭、クラス旗「3年2組」、クラスTシャツ「3年1組」、体育大会総合優勝「3年2組」という結果、オリンピックさながらのもりあがりでした。

来年開催予定の東京オリンピックでも「おもてなし」の精神を大切にしたいですね。