数字は怖くない・・・

11月10日(火)、この日たまたま授業で30%の食塩水と50%の食塩水とを混ぜると何%になるか、という話になりました。

 

昔、何度も出会った問題だなあと思い、子どもたち何人かに聞いてみました。ところが今の彼らにとっても難問――。

すっきりと答えが出ません。そこで、授業が終わってから、頭を整理しながら考えました。

 

どちらも食塩水100gだとして、30%には30g、50%には50gの食塩が入っていて、それを足します。

つまり100g+100g=200gのなかに、30g+50g=80gの食塩が入っています。

食塩水全体が200gの中に80gの食塩ですから、80÷200×100=40%となります。

 

「30%と50%だから80%?」「3割引と30%は一緒?」よく考えれば違うことがわかります。ところが目の前の数字は、時に私たちを惑わせます。

 

全体像を思い描いてください。食塩水の量は増えています。単位が異なります。

慣れないものや理解が不十分なことにたいして我々は冷静さを失うことがあります。だからこそ経験と学習が必要なのです。

何事にもチャレンジしてください。きっと不安や恐れが遠ざかっていきますよ。


1年生「現代社会」の授業。統計資料を冷静に読み解く力をつけてくださいね。