白紙の画用紙に幸せを・・・

6月26日(金)、この日は校舎をともにするいわき支援学校くぼた校の学校説明会がありました。

来年また新しい仲間がたくさんできると嬉しいですね。

3年生の美術選択者は、学校から歩いて十数分の國魂神社へ、写生に出かけました。何を描こうか?本殿の神社建築、鳥居、大木、釣鐘、石灯籠と目をひく作品は多々あります。

しかし白い画用紙に、鉛筆1本で、自分の掌により造形を表現しようとすると、なかなか一歩が踏み出せません。

どこに何をどのように置いて良いか迷うからでしょう。

 

でもよく考えてみるとそれは自分の人生と似ているのではないでしょうか。

ーー就きたい職業、住みたい家、理想のパートナー。

それらが目の前にあっても、どうやって実現すればよいのか。またそれが本当に「正解」なのか・・・。

 

美術館や博物館、神社仏閣を訪れた際に、感動する作品は人それぞれでしょう。何が美しいのか、決まりや正解はないのです。

きっと人生も同じではないでしょうか。白紙の紙に、自分が理想とするモチーフを配置していく。

その人にしか表現できない作品こそが、「幸せ」という名の「正解」だと考えます。

描くこと、そして時に失敗し、書き直すことを恐れてはいけません。消しゴムの跡の残る画用紙こそが本物なのですから。