今日の勿来高校

おばけなんていないさ・・・

7月27日(月)、4連休が明けた登校初日。「いきたくない」と思う人もいるのではないでしょうか。

恥ずかしながら筆者もその1人。でも不思議です。なりたくて就いた職業なのになぜ休みたいのかと・・・。

志望動機は「学校に来てよかったと思ってもらいたいから」です。その手段として、分かりやすくて興味のわくような授業を心がけています。

明日どんな授業にしようか。あの子にどんな言葉をかけようか。仕事に生きがいを感じています。ではなぜ学校に行きたくないのか。

「こわいから」これが私のたどり着いた結論です。「思ったように仕事ができるか」「同僚の評価はどうか。」など、まだ起きてもいない「失敗」に不安を感じるのです。そして考えるのが面倒くさくなる。

勉強が分からない、友だちと上手くいかない、そんなこともあるでしょう。でも、問題が起きてから心配しても遅くはありません。おばけは出会ったときがこわいのです。

 

1年生数学の授業では、2次関数を学んでいました。

また、お昼休みに文化祭実行委員会が開かれ、10月の本番に向けて、いろいろな案が出されました。

1日が積み重なって・・・

7月20日(月)、なかなか梅雨が明けません。どんよりした曇り空、気分が滅入ることもあるでしょう。

休日、気分転換にコンビニカフェなるものを体験しました。店員さんに「アイスコーヒー1つ」とお願いしました。

ところが彼は困惑顔。すぐにアイスの置いてある冷凍庫に私を案内してくれました。そこにある氷の入ったカップを指さし、これをレジまで持ってきて下さいと教えてくれました。

てっきり店員さんがカップに氷とコーヒーをついでくれるものとばかり思っていたので、このシステムに驚きました。

でもお陰で美味しいコーヒーをいすにかけてゆっくりと味わうことができました。

 

その晩、テレビで音楽番組が放映されていました。その中で森高千里さんの「わたしがオバさんになっても」が流れます。

その他にも思い出の音楽がたくさん聞こえてきました。なぜかそれらを聞いているうちに涙が流れました。「生きていて良かったな」と。

毎日楽しいことばかりではありませんでした。10年近くも悩み続けた時期もありました。いつになったら上手くいくのだろうと、望みのもてない日々が続きました。

でも何気ないことに「幸せ」を見いだして1日1日を大切にしてきました。きっと昔の歌を聴いて、今ある自分に感謝したのでしょう。

命を大切にして下さい。明けない夜がないように、明けない梅雨はありません。1杯のコーヒー、心に残る音楽。人生を創り上げていって下さいね。

 

2年生、1組は英語、2組は数学の授業でした。集いあい、学び合う。上手くいかないこともあるかもしれませんが、一瞬一瞬を大切にしよう。

知恵と工夫・・・

7月17日(金)、3年生選択授業のフードデザインでは、豚肉とピーマンの炒め物と杏仁豆腐を作りました。

ご存じの通り、感染症拡大防止のため、調理実習は極力ひかえることになっています。

前回、2年生が調理技術検定にそなえ、キュウリを刻む練習風景をお伝えしましたが、本来は、きちんとした料理作りを学ぶ時期でした。

しかし、いわゆる「三密」を避けるためにこのような取組に変更しました。

今回、選択授業ということもあり、人数も少なく、調理台使用を1人1台にして「究極の三密対策」をとった上で、実習を行いました。

家庭科の先生の苦労が忍ばれます。1人分の材料で、すべて1人で調理、試食もそれぞれのテーブルで食べます。

お互いの出来映えを評価し合いながらの楽しい試食ができず残念な面もありますが、すべて1人でこなすということは、自分の苦手と向き合うことになるので、収穫も多いのです。

 

一人ひとりの知恵と努力、その積み重ねこそが、困難に打ち勝つ最善の策であることを実感しました。

感染症を、みなさんの知恵と工夫で乗り切りましょう!

連休前に伝えたいこと・・・

7月22日(水)、明日から4連休となります。今日は筆者がどうしても言葉では上手く伝えられないことを文章にさせてもらいたいと思います。

 

「私は、君たちが勉強したり部活をしたり、眠いのをこらえて授業を受けたりする姿を見るのが嬉しい。

親の後をくっついて歩いていた君たちが、家族以外の人を好きになったり、嘘をついたり、悩んだり、嘆いたり・・・と自分の意思で一生懸命自分の生活を営んでいるからです。

人生80年。18歳はその5分の1です。『いいことなんかなかった』と思う人がいるかもしれません。確かにそうかもしれない。

私は自分の30前半からからおよそ十年間を振り返ると、『いいことなんかなかったな』と思います。当時を思い出したくもありません。

君たちと同じ10年ですが、意味合いが違いますよね。君たちにとっては物心ついてからずっと「いいことなかった」と感じる人がいるのも分かります

でも今私はトンネルの中にいるとは感じません。

具体的にいいことがあったわけではありません。ただ、働く場所や仕事の内容、接する人が変わったことで、何となく考え方も変わったのでしょうか・・・『生きていて良かった』と毎日、思えるのです。

人生は変わります。変えられます。人生まだ5分の4、まだまだその時間はあります。今までやったことないことや、会ったこともない人と出くわすかもしれません。

だからね、今日という日を、投げやりに扱わないでください。明日という日に期待を持って下さい。君たちの笑顔は私にとっての宝物です。」

 

何気ない1日こそが、幸せの第1歩です。

「「こころの法則」~出来事→認知→感情~」

7月17日(金)の5校時(総合的な探究の時間)に、本校1学年が年間に6回実施しているスキルトレーニングの4回目として、「こころの法則」というテーマで行いました。

1人で留守番する出来事などを題材に、留守番することになったときの困った感情やうれしい感情が出たときの、それぞれの認知(考え方)はどのようなものだったのかを考えました。

生徒同士でお互いの考えを確認し、同じ出来事でも違う認知(考え方)をすると、異なる感情が出てくることを学びました。

3学年「社会人講話、職業講話」

7月10日(金)に、3学年を対象に福島県若年者生活基盤支援事業「社会人講話、職業講話」を実施しました。

 

社会人講話では、株式会社八幡台やまたまや様と株式会社いわき精機様から、実際に企業で働いている方を職業講師としてお招きし、

職業紹介や企業の求める人物像、採用試験でのポイント等の内容をお話しいただきました。

 

職業講話では、キャリア支援機構いわき事業所様から講師の先生にお越しいただき、面接でのマナーやお辞儀の仕方、座り方等の実践的な指導をしていただきました。

一人一人の進路実現に向けて、準備を進めて参ります。

 

ソウルフード・・・

7月16日(木)、今日はお弁当販売の現場へ足を運びました。

4時間目終了のチャイムが鳴ると、各教室から子どもたちが財布を片手に、昇降口へ急ぎます。お弁当やお総菜、パンの販売が行われるからです。

唐揚げ弁当やカツ丼、メロンパンにメンチカツなど3つのお店が私たちのお腹を満たしてくれます。

「今日はお好み焼きが食べたい!」と心に決めて、午前中の授業を頑張ったのに、買いに行ってがっかり、売り切れということもあります。

必死に駆け込む気持ちも分かります。

学生時代の昼食の思い出は、懐かしさでいっぱいです。

筆者は小学校時代の給食の揚げパン、中学校のカレーライス、高校では鶏そぼろ弁当と素朴なメニューでしたが、もう一度食べてみたいと思います。

きっとみなさんもいつの日か、今手にしているお弁当やパンの味を懐かしく感じることがあるでしょう。三つ星レストランのメニューは確かに美味しい。

でも、地元のお店屋さんが作ってくれた味・・・。これぞソウルフード

nacoro広場始動・・・

7月14日(火)、七夕からちょうど一週間が経ちました。願い事はかないましたか?思い人に会うことはできましたか?

本校では、先週、期末考査が終わり、あらためて七夕をテーマに「Star Festival in Nakoso !」というプロジェクトを立ち上げました。

本校生といわき支援学校くぼた校生との交流を深めるため、互いの校舎を行き来する連絡通路に「nacoro広場」を設置し、両校生徒が短冊に願い事を書いて、竹笹に飾り付けるというもの。

 

ところで「nacoro」とは両校生徒が、企業で不要になったエアバッグやパラシュート素材で作成した製品のブランド名です。

完成品は様々な行事で販売されています。両校の絆を示すこのブランド名を用いて、今後もいろいろな企画を通じて共に学ぶ空間を演出していきます。

今回はその企画の今年度第1回目ーー。両校生徒が短冊に書いた願い事には違いがあります。いや、両校の違いというより、子どもたちひとりひとりの感性の違いが浮かび上がります

それぞれの個性を認め合うこと。社会生活を営む上で最も尊重されるべきことです。この広場を通じて、優しさを感じ取ってほしいと思います。

 

nacoro広場に飾られた短冊には、心を振るわされるようなものもあります。子どもたちの願い、かなえてください。

 

nacoroブランドの製品の一部です。

道具は使い方次第・・・

7月13日(月)、梅雨空が続きます。九州や中部地方では大雨による災害が起きました。河川が集中するいわき地方。ハザードマップを確認しておきましょう。

 

2年生 家庭総合の授業では、調理技術の検定試験に向けて、キュウリを半月切りにする練習が行われていました。

30秒の間に、2ミリまでの厚さで何枚切ることができるか。検定では9枚以下を0点、50枚以上を25点として採点されます。

 

普段包丁を扱っている生徒もちらほら見受けられます。「トントントン」と小気味よい音が聞こえてきます。反面、包丁と格闘しながら5ミリをこえる厚さで完成させる生徒もいました。

何度かの練習を重ね、誰もが徐々に技術を向上させていきました。包丁は危険な道具です。使い方を間違えれば、自分の指に傷をつけることになります。

慎重になるのも当然です。しかし使い方さえ覚えれば、便利です。美味しく美しい料理を完成させることができるのですから。

 

道具は使い方次第で、危険な道具にもまた便利にも使えます。焦らず急がずゆっくりと、様々な技術を身につけていきましょう。恐怖心が薄れます。積極性が出ます。自分の技術で目の前の人が笑顔を見せてくれるのだから。

数十分の練習で、50枚から100枚になりました。でも、「慣れ」は事故につながりやすいと言います。危険な物を扱っているという気持ちを忘れないでください。

権利と義務と・・・

7月10日(金)、3年生を対象に職業人講話が開催されました。企業の採用担当者と、採用されて数年の若手社員の方々から、

企業の求める人材像や働いてみての感想など、働く場での生の声をお聞きすることができました。昨年度卒業した先輩も来校され、

立派な姿で話す様子を見て、3年生の皆さんも社会人になることへの期待と責任感の重さを実感したことでしょう。

7月11日(土)、体育館では女子バレー部サッカー部練習に汗を流していました。

バレー部ではこの日、女子部員1名を2人の先生がつきっきりで指導しました。少人数とはいえ、真剣な眼差しが胸を打ちます。

サッカー部は遠野高校との合同練習です。夏の大会では、連合チームとして参加するため、休日には互いの学校を行き来して、チーム力を高めます。

 

遠野の先生はおっしゃいます。「君たちには練習をする権利がある。しかし皆さんのおかげで練習できている。だから精一杯打ち込むことが君たちの義務だ。

私は監督をやらせていただく。だから君たちにサッカーを通じて技術はもちろん、人間として大切なことを伝えるのが義務だと思っている。」と。

 

働くことや勉強することは私たちの権利です。しかし同時に義務があることも忘れずに、生活してください。頼もしい人になりましょう。