学校生活
12月7日(月)、今日は先日行われた生徒会役員選挙で充足されなかった書記、会計、会計監査、議長団を再び選挙で選ぶための告示が行われました。
生徒会の仕事は見方によっては面倒なものとも受けとれます。部活やアルバイト、帰宅して自由な時間を過ごす、それが制約されるわけですから。
生徒会とはそもそも何でしょうか。文部科学省が平成30年に出した『学習指導要領』によれば、
特別活動の生徒会活動の項目に「生徒が主体的に組織をつくり、役割を分担し、計画を立て、学校生活の課題を見いだし解決するために話し合い、合意形成を図り実践すること」とあります。
あくまで子どもたちが、主体的に課題を解決するために、実践することが求められています。
では課題とは何でしょうか。「制服を変えて欲しい」「校則が厳しすぎる」「自動販売機を増やして欲しい」など、今まで私自身が目にした子どもたちの訴えは様々でした。
今も同じような希望を持つ生徒はいるでしょう。ただ自由を失ってまで獲得したいことではないのかもしれませんね。
ただ3年生の面接練習で思い出を聞いてみると「体育祭」「文化祭」「ボランティア活動」と答える子たちがいます。
『学習指導要領』には生徒会活動の内容として「学校行事への協力」「ボランティア活動などの社会参画」も挙げています。
少なくとも生徒会の子たちが自由を削ってまで生み出した行事が、これから巣立つ子どもたちの財産になっているのです。
報われることが少ない仕事かもしれません。しかし多くの子どもたちの高校時代を彩る貴重な仕事だと私は思います。


放課後、生徒会室では生徒会誌編集の打合せが行われていました。卒業生にとって記念になる冊子です。生徒会のみなさんに心から感謝します。
学校生活
12月4日(金)、期末考査最終日です。1年生は「保健」・「コミュニケーション英語Ⅰ」、
2年生は「コミュニケーション英語Ⅱ」・「現代文B」、3年生は選択科目(「生活と福祉」・「ファッション造形基礎」・「生物演習」・「簿記」)・「数学Ⅱ」です。
また放課後くぼた校のみなさんが製作した手作り製品の販売会が行われます。
いわき支援学校くぼた校は「生徒一人一人の実態と教育的ニーズに応じた適切な教育を行い、地域の中で自立した生活を送ることができる力を身に付けさせるとともに、
自らも地域の中で役割を果たそうとする意識、意欲をもった生徒を育成する」ことを教育目標に、社会生活する上で必要な技術の習得に励んでいます。
くぼた校のみなさんの製作した製品は、文化祭や地域の大型量販店などで販売されることがあります。10月17日(土)のくぼた校祭でも販売会が行われ、多くの保護者や関係者の方が購入されていました。
今年は感染症拡大防止のため、大々的に売り出すことができませんでしたが、子どもたちが手作りする製品にはこの世に2つとない味わいがあります。
手と心と素材が織りなす芸術品、持っていて飽きない一品です。


今日の販売会のポスター(左)と文化祭で購入したバスケット(右)。昨年は売り切れで購入できませんでしたが、今年やっと手に入れることができました。使うほどに手になじんできます。
学校生活
12月3日(木)、期末考査3日目、1年生は「家庭総合」・「数学Ⅰ」、2年生は「日本史B」・「古典A」、3年生は選択(「地理A」・「フードデザイン」)・「国語表現」です。
いつもより早く登校し勉強する姿に微笑みを禁じ得ません。
ところで今週から各クラスに「朝ご飯を食べて期末考査を受けよう!」と題するポスターが掲示されています。

本校では1日から7日を啓発週間とし、「立派な朝食でなくても、時間がなくても、バナナ1本でもいいから、朝食を食べて登校しよう!」というメッセージが掲げられています。
みなさんはいかがですか?
私は数十年間、朝食は食パンです。理由は欧米文化への憧れです。就職するまで自宅で出してもらうご飯(白米)を、何の疑問もなく頂いていました。
ところがひとり暮らしをはじめて自分で朝食を用意することになった時、「映画で観たtoastやってみたい」と思うようになりました。
それからです。margarineやjamをつけ、coffee・sausage・fried egg・bananaと一緒に。好きなものを朝食べられると思い、夕食を食べ過ぎることはありません。
結果的に早く床に就き、早朝目覚めるため、ゆったりとしたbreakfastを迎えることができます。
栄養バランスが十分かどうか疑問です。健康ではなくファッションが動機ですから。
だだ1つだけ言えることは朝食から一日の活力と生活リズムをもらえます。「早起きは三文の得(The early bird catches the worm.)」ですね。

学校生活
12月2日(水)、期末考査2日目、1年生が「現代社会」・「音楽Ⅰ」・「国語総合」、2年生が「保健」・「生物基礎」、3年生が「現代文」・「選択科目(教養数学、英語表現、発達と保育)」・「世界史A」です。
1日3科目受験の子たちもいますね。焦ってはいけません。問題と対話することです。
何が言いたいのか、一生懸命耳を傾けてみて下さい。
ある日の数学の時間、次のような問題が出されました。1辺が6㎝、1つの角度が60°の直角三角形を三平方の定理を利用して、他の辺の長さを出します。
教科書にはa2+b2=c2とあります。生徒は先生からアドバイスを受けます。三角形を逆さまにすると教科書と同じ向きになるから、計算式が立てやすいよと。
そして答えを導き出すのですが、答えがあいません。理由は、三角形を逆さにしたため、6が9になってしまったのです。
逆さといえば、私は日本地図を思い起こします。
日本海側が「裏日本」とよばれることに問題意識をもつ研究者が、古代以来、こちら側の方が大陸との交流が盛んであったことを視覚的に示すために、このような手法で訴えます。
日本列島がユーラシア大陸、東アジアの最東端に位置することが分かります。
ところがここに浮かぶいくつかの島について、見方を逆さまにすると、つまりどの国から眺めるかで呼び方が変わり、時に行き違いが生じます。
対話が大切です。aやbは何を表しているのか。耳を傾けて下さい。

前日放課後、3年生全員が中庭に集まって、卒業アルバムに載せる集合写真を撮りました。
朝、カワセミは1羽でやって来ましたが、今は49人の仲間たちが集います。
学校生活
12月1日(火)、今日から期末考査です。1年生は「国語総合」・「地学基礎」、2年生は「家庭総合」・「数学A」、3年生は「コミュニケーション英語Ⅲ」・「化学基礎」です。
ラッキーなことが起きない限り、努力と結果は比例します。目の前にある問題から目を背けず、乗り越えていきましょう。
思い返すと、私は失敗の連続でした。大学受験、6校も受けたのに1つとして合格通知が来ませんでした。恋愛、成就したことがありません。
でもこれで良かったと思っています。例えば偶然、記号問題が当たって合格していたら、きっと入学後、苦しむことになったでしょう。
自信の無いまま生活すればきっと周囲の雰囲気におしつぶされ、思うように振る舞うことができなかったでしょう。
もし外見を繕って、意中の相手を射とめたとします。朝起きてパジャマに寝ぐせの頭の自分をいつまで隠し通せるか・・・。
受け入れてくれる場所や人は必ず存在します。反対に、そうでない場所や人もあるでしょう。受験の失敗や失恋を、私は良い経験だったと思います。
もしラッキーなことが起こったら、きっと今頃、自分は苦しんでいたことでしょ。
今の自分を優しく受け入れてあげて下さい。そして望むべき方向があるならば、一歩ずつ努力していって下さい。
いつか、その時の自分を受け入れてくれる場所や人に巡り会うはずですから。

11月30日にくぼた校や勿来幼稚園、そして地元商店街のみなさんと、花を植えて街中に配付する作業に参加させていただきました。
勿来のみなさんは温かく私たちを受け入れてくれました。
学校生活
11月30日(月)、明日から師走です。期末考査も始まり、忙しない毎日になりそうです。でもそんな時こそ、自分の目標に向かって、急がず焦らず一歩ずつ、歩んでいきましょう。
ところで先週の金曜日、ある3年生が、受験結果を報告しに来てくれました。看護系の学校の合格通知書をもって晴れやかに報告してくれる姿に、胸が一杯になりました。
本校ではほとんどの生徒が就職します。5月から7月にかけて、求人票を見比べながら自分の将来を模索します。
悩んだ末、企業見学の準備や履歴書に記載する志望動機に悩みます。これは多くの子が直面する共通の話題なので、友達同士でその苦労を分かち合うことができます。
ところが進学希望者は、この時期ひたすら勉強します。1学期期末考査の成績を少しでも上げるために。
来たるべき11月以降の試験日を標的に、1問でも多く問題を解けるように、と。長くて辛い道のりです。しかもその苦労を分かち合う友人も少ない。
クラスのみんなが就職についてあれこれ話す様子を背中で受け止めながら、この子は必死で机に、参考書に、問題集に向かい続けました。
弱音を吐きたくなることもあったでしょう。気持ちがぐらつくこともあったでしょう。でもこの子は踏ん張った。尊敬します。
友達はいいものです。支え合いながら、時間を共有できる仲間です。でも流されていいものではありません。人生の主役はあくまであなたです。脇役であってはならないのです。


朝6時半、毎日学校の中庭にある池に「カワセミ」がやってきます。清流にすむイメージの強い鳥ですが、いわき市では人家のある川沿いや池でも見られるようになってきました。
警戒心が強く、数分後には姿を消します。きっと池の魚を食べて、寒い冬を必死で生きているのでしょう。1羽でも・・・。
学校行事
11月27日(金)、今日は5校時に11月17日から3日間インターンシップに参加した子どもたちが、1,2年生の教室を回って、体験談を話しました。
また6校時は、生徒会役員選挙にともなう立会演説会と投開票が行われました。
私は2年生8名が参加したインターンシップの感想を聞かせてもらいました。製造現場を体験した彼らは、一様にコミュニケーションの大切さを感じているようです。
職場のみんなが協力しないと製造が滞ったり、欠陥がある製品ができる可能性があります。1つでもそのような製品が市場に出ると、企業のイメージダウンは計り知れません。
また体験を通して自分にその職場があっているかどうか、参考にすることができた生徒たちもいました。
誰でも子どもの頃からの夢があります。憧れの職業に就いて、颯爽と仕事ができたらどんなに幸せかとーー。
でも実際に体験してみるとイメージと違ったり、自分には向いていなかったりと、感じ取ることもあったのでしょう。
自分とはいったい何なのか?経験はそれを少しずつ浮き彫りにしてくれます。

私も、いろいろな経験を通して、子どもの頃の夢・・・ウルトラマンにはどうやら向いていないことが分かりました。
学校行事
11月26日(木)、明日の生徒会役員選挙に向けて、登校する生徒たちへ、投票を呼びかける姿が目に入りました。

今回、いくつかの役職で定員以上の立候補者が届出を出しました。それぞれが公約を掲げ、明日の勿来高校を創り上げていこうと、意欲に燃えています。
ある人は挨拶運動の活性化や魅力ある学校行事の企画運営を掲げます。またある人はボランティア活動の充実を訴えます。
さらに「楽しさ」と「規律」両方を備える学校づくりに邁進したいと決意を主張する人もいます。
近年、各種選挙の投票率が低いことが問題視されています。背景の1つに、若者の政治的無関心があるといわれます。
選挙権有資格者の年齢が18歳に引き下げられたのをきっかけに、学校でも主権者教育が進められています。
今回の生徒会役員選挙はその政治を身近に体験する第一歩です。立候補しようとすれば社会を真剣に見つめ直します。何が課題か、どう解決すれ良いのか、そのために何が必要かと。
確かに君たちの1票で、明日から180°違った世界は訪れません。しかし、政治的な活動を通して、関心をもつことができます。
そんな子どもたちがたくさんいれば、きっと社会は君たちが思い描く将来像に向かって歩んでいくことでしょう。
未来は君たちにしか体験できません。君たちが主役です。だから・・・大切にして下さい。先人が勝ち取った参政権を。
学校生活
11月25日(水)、生憎の雨模様・・・。一雨ごとに寒さがつのります。風邪引かないようにね。
ところでここ数日朝のニュース番組で「NiziU」という言葉を耳にします。
調べてみると、日韓合同オーディションプロジェクトで選ばれた9人の女性グループだということ。彼女たちの「縄跳びダンス」がはやっているといいます。
はやった踊りといえば80年代のディスコ、90年代のクラブ、DJが場を盛り上げながらR&Bやユーロビートに合わせて踊る姿が目に浮かびます。
ツイスト、パラパラ、ヒップホップなどいろいろなダンスがありました。
ところで、会津の湯川村には「念仏踊り」というものがあり、毎年4月28日に開催され、県の重要無形文化財にも登録されています。
私は何度も練習に参加させていただきました。夜遅く、地域の方々が仕事の疲れも忘れ、子どもたちに踊りやお囃子を教える姿が感動的でした。
阿波踊りやよさこい、さんさ踊りやじゃんがら念仏踊りなど各地に伝統的な踊りが伝わります。
親から子へ、子から孫へと伝えられた踊りで、地域の人々の心を熱くさせます。きっと踊りは人にとって特別なもの、必要なことなのだと思います。
なぜなのか・・・それは分かりません。でもみんなで踊ると、独特な高揚感を味わえることは確かです。
社会は複雑です。時には心身ともに疲れてしまうことがあるでしょう。そんな時こそ踊りましょう。
新しい道が開けるかもしれません。ただし・・・踊らされてはいけませんよ! 
いわき市障害福祉課から手話通訳の方をお招きし、3年生「生活と福祉」の授業で、講義をしていただきました。

実際にスピーチを手話通訳していただいたり、手話を用いて自己紹介したりと、充実した時間を過ごしました。
学校生活
11月24日(火)、3連休が終わりました。来週火曜日から期末テストが始まります。忙しくなりそうです。連休中、英気を養うことができましたか?
連休中、私はある言葉に出会いました。
「素人だった自分は、『歌を唄う』というものさえわからず、苦労した事ももちろんあったし。だけど、それと向き合い闘って乗り越えた自分もいます。」
(TRF15th Anniversary BEST MEMORIES所収YUーKIさんの言葉より)
90年代に大活躍したアーティストの方が、15周年を迎えた気持ちを綴られたもの。当時は何も知らずに聴いたり踊ったりしながら楽しんでいました。
しかしそんな想いを知ってから、みなさんの作品を聴いてみました。涙が出ました。
自分の子どもと変わらない若い彼らが、音楽会社を背負って、これまでにないカタチのsound,song,danceを創り出してくれたのだなあと、心が抉られたからです。
実は同じような感覚を私は毎日のように抱いています。連休明け、仲良く登校する姿。近く期末テスト対策に課題を提出する姿。久しぶりに会った友だちとはしゃぐ姿ーー。
そんな一生懸命に生活する君たちの姿は、有名人に劣るところがありません。現実と向かい合い、乗り越えようとしているのですから。
忘れないでくださいね。君たちは日々、人に感動を与えているということを。

