2021年2月の記事一覧

汗を流さない方法・・・

2月9日(火)、期末考査が近づいています。放課後残って勉強する子どもたち、せがまれて頭をかきかき、数学を教える英語の先生の姿、印象的です。

「先生勉強教えて!」「どこだ?」「全部!!」何が分からないのかが分からない・・・。そんな人いませんか?

 

ところで今日は、1年生の「数学Ⅰ」の授業に参加しました。統計とグラフの授業です。

①3年ごとの携帯電話・スマートフォンの所有者数

②日本の人口の年齢ごとの人数の割合を10年ごとに示す、それぞれどのようなグラフを使えばよいでしょうか。

①は折れ線グラフ、②は帯グラフです。

例えばケイタイなどの普及度を見たい場合、折れ線グラフを使えば実際の普及数が分かります。

帯グラフを使えば、どの年代に普及しているのかを知りたい場合に利用できます。つまり何が知りたいのかを考えた上で、グラフを選ぶわけです。

 

テスト前です。大いに勉強してください。でも「教えて」という前に、何が知りたいのかをまず見つけましょう。

次に導き出す方法、そして前提となる数式や事象とさかのぼって考えてみてください。グラフを書く、座標に点を打つ、座標点を出す。どの時点で分からないのかがきっとはっきりしますよ。

英語の先生も汗を流さずにすみます。まず整理することからはじめよう!

意義・・・

2月8日(月)、休み明けの登校は、足取りが心なしか重く見えます。私の休日は、先日お伝えした通り「ロードショー」でした。

金曜日に図書館から何とはなしに手にした本が「芥川賞」作品でした。有名な賞です。楽しみに休日を迎えました。

 

ところが「分からない」というのが感想です。難しい文体、慣用句、複雑な人間関係など一切ありません。素直に入ってくる物語です。

でも読み終えてから「いったい何が言いたいの?」と考えてしまう・・・。

 

実は以前もありました。それも文学賞受賞作です。本ばかりではありません。大ヒットした映画を観ても分からないことがある。

そんな時、自分に社会性、哲学、思考力、創造力がないから、作家の気持ちを読み取ることができないと考えました。でも反面、これでいいとも感じています。

 

大切な休日の時間をつかって取り組んだ出来事だからといって、必ずしも「意義」を見いださなくてもよいのではないかと。

私たちは今日一日を「良い日」であるよう祈ります。「悪い日」だった時、落ち込みます。でも24時間を懸命に過ごした事実に違いはありません。

私は考えます。作品、そして一日の善し悪しは自分で判断しようと。決して選考委員や、周りの人、世間体が決めるものではないと。

 

この日、nacoro広場にくぼた校のみなさんが製作した製品がきれいに並べられました。

きっと心にグッとくる「意義」ある商品が見つかりますよ。

留まらず・・・

2月5日(金)、2年生がいわき市高校生就職支援事業の一環である「いわきの“職”体感ツアー」に参加します。四倉にある電子機器部品加工工場と、平にある乳製品製造会社へ向かいました。

 

新しい生活様式が求められる昨今、情報通信機器の需要は高まることでしょう。反面、時代が変化しても食に対するニーズは常にあります。

また「おうち」需要が高まっていることが報道されています。

美味しいものに、人々の目は注がれます。企業は常に社会状況の変化を敏感につかみ取って、経営方針や技術革新をせまられます。

学校も昨日紹介したように、変化が求められています。

 

私は思い浮かべます。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。(平家物語)」、

「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。(方丈記)」、「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。(奥の細道)」を。

 

友達との関係、生活環境、何よりも自分の心・・・。上手くいかないと何もかも嫌になることがあります。でもね・・・苦しみや悲しみもまた、いつまでも留まることはありません。

だから今日一日を大切にしてください。今日から明日への旅、君たちの変化につながります。

画面の向こう側を・・・

2月4日(木)、今日は情報処理2時間、数学2時間、合計4時間の授業に参加しました。「黒板にチョーク」という授業スタイルが今は昔の話しに思えます。

 

情報処理の授業は、2月にひかえた情報処理検定試験合格のため、必死で表計算における処理技能を高めようと、「if」「and」「or」「vlookup」と様々な関数と格闘します。

完成を求められるのは「売上票」や「給与明細表」などです。今や会社にパソコンは不可欠です。

 

数学では、電子黒板や書画カメラ(手元の物体を壁面に投射するもの)、さらにボイスチェンジャーを使いながら、子どもたちの視覚に訴える授業が行われました。

担当の先生は授業のユニバーサルデザイン化を推進される方です。人はそもそも同じではありません。見え方、とらえ方、処理速度など十人十色です。

数十人が集う教室です。誰もが見やすく聞きやすく、学びやすい環境作りが欠かせません。そのために情報機器が活用されるのです。

 

学校は大きく様変わりしようとしています。Wi-Fiやタブレット端末の整備が進みつつあります。しかし学び合うのは人間同士です。

パソコンやスマホの画面の向こう側には、生身の人間がいることを片時も忘れないでくださいね。

レリピー♪

2月3日(水)、立春です。いわきは晴れていますが、会津は雪模様。いまだ冬は福島に未練があるようです。

 

ところで、今日は1年生音楽Ⅰの授業に参加しました。テーマはギター。種類は3つ、クラシック・アコースティック・エレキ。弦の素材が違います。

6つある弦はE(ミ)、B(シ)、G(ソ)、D(レ)、A(ラ)、E(ミ)の音を出します。それらをつま弾くことによって音曲を作り出します。

今日はそれぞれ開放弦(指で押さえないこと)の状態で調律しました。チューナーをギターの先端に取り付け、ペック(糸巻き)をまわしながら音を合わせます。

 

私は全くギターをいじったことがありません。従って今日の授業で多くのことを学びました。また思いだしたことがあります。

私の兄が高校生の頃、バンドをやっていました。彼の部屋にはエレキやドラムス、ピアノが置かれ、いつもビートルズの曲が流れてきました。

「レリピー、レリピー♪」と歌う私は、兄たちから大笑いされました。正確には「Let it be」。

その頃小学生だった私には、もちろん何を言っているのか分かりませんでしたが「あるがままに」「自分らしく」「素直に」などと訳されるらしいです。

 

現実や周りの目、世間体や流行など、身動きがとれず、もがき苦しむときがあると思います。そんな時こそ「Let it be」・・・。心との対話が必要ですね。