2020年7月の記事一覧

階段を一歩ずつ・・・

6月30日(火)、7月1日には求人票は公開となり、3年生は本格的な就職活動の開始となります。そこで3年生の授業をのぞいてみましょう。

ーー数学Ⅱの授業。担当の先生はいつも大型画面に授業の要点を映し出しながら、分かりやすい授業を心がけます。

この日は因数定理を用いて因数分解をするというもの。例題、演習問題、最後に発展問題へと進みます。

まだ充分に理解できず先生や友だちに聞く不安な顔、発展問題を正解して達成感にあふれた笑顔とさまざまでした。

しかしそれぞれののペースで、先生が1時間の間に用意した階段を上っていきます。

ーー化学基礎の授業では、原子について学びました。原子核、陽子、電子、中性子という構造や、その質量の示し方など、

目に見ることのできない物質を、先生は野球場や定規、身の回りの品々から想像できるように工夫して話してくれました。

教科書の用語を学び、その概念を理解する。その知識をもとに計算問題へと進む。

難しいなと思うことも、階段を上がるように一歩ずつ理解していけば、いつの間にか次のフロアに到達します。

就職活動には不安がたくさんあります。でも一歩ずつ足を進めていけば、必ず違った世界が目の前に現れるはずです

今日もまた大切な日・・・

6月29日(月)、本日から期末考査1週間前です。6月1日から本格的に学校が再開され、1か月が経ちました。

この間、授業や部活、何より社会生活を送ることで、心身ともに疲れがあらわれる時期かもしれません。

 

3年生の世界史Aでは、期末考査に向けた復習が行われました。先生の質問に生徒が順番に答えていく。途中で間違えるとまたはじめの問題から。

子どもたちは緊張感を持ちながらも、最後の問題の答えが出たときには、笑顔で拍手していました。

 

2年生の数学Aでは「排反事象の確率」がテーマです。1から7までの数字から、1をとる確率と、偶数をとる確率は互いに両立しないため、それぞれの確率を別に求め、解同士をたす。

何問かの練習問題をこなすうちに、答え合わせが待ちきれずに、先へ先へと問題を解く生徒も見られました。

 

1年生の国語では、随筆を読んで筆者の主張をとらえようとするもの。題材は加賀美幸子さんの『メッセージ探しの旅』。

人生に起きるよしなしごとから、その人が何を受け取り、どのように内面化していくのか。その考え方に子どもたちは共感します。

 

何ということもない1コマの授業。それが人生にどのように役立つのか。明日からの生活にどう影響するのか。

今は答えることができません。しかし物憂げな一瞬一瞬であっても、その積み重ねが、人生を彩ります。

今日という日を馬鹿にしてはいけませんよ。

期末考査の時間割も発表されました。計画的に学習しましょう。

白紙の画用紙に幸せを・・・

6月26日(金)、この日は校舎をともにするいわき支援学校くぼた校の学校説明会がありました。

来年また新しい仲間がたくさんできると嬉しいですね。

3年生の美術選択者は、学校から歩いて十数分の國魂神社へ、写生に出かけました。何を描こうか?本殿の神社建築、鳥居、大木、釣鐘、石灯籠と目をひく作品は多々あります。

しかし白い画用紙に、鉛筆1本で、自分の掌により造形を表現しようとすると、なかなか一歩が踏み出せません。

どこに何をどのように置いて良いか迷うからでしょう。

 

でもよく考えてみるとそれは自分の人生と似ているのではないでしょうか。

ーー就きたい職業、住みたい家、理想のパートナー。

それらが目の前にあっても、どうやって実現すればよいのか。またそれが本当に「正解」なのか・・・。

 

美術館や博物館、神社仏閣を訪れた際に、感動する作品は人それぞれでしょう。何が美しいのか、決まりや正解はないのです。

きっと人生も同じではないでしょうか。白紙の紙に、自分が理想とするモチーフを配置していく。

その人にしか表現できない作品こそが、「幸せ」という名の「正解」だと考えます。

描くこと、そして時に失敗し、書き直すことを恐れてはいけません。消しゴムの跡の残る画用紙こそが本物なのですから。