2020年7月の記事一覧

炭水化物食べましょう・・・

7月29日(水)、筆者が3年生選択授業に顔を出したときに、ある男子生徒にこう言われました。「先生!炭水化物食べに行きましょうよ!」と。

ーー言いにくいのですが、私はご飯を食べません。いや食べる機会がないというべきでしょうか。米も炊飯器も家にはありません。

そもそもご飯を炊こうとする意欲がありません。理由は「面倒だから」です。

 

実は若い頃、自炊をしていました。様々な食材を計画的に利用して、弁当づくりもこなしました。

目標は男女に関係なく、家事育児をすべきだという目的からです。しかしいつの頃からか夢が潰えました。

特別な理由はありません。1人の生活です。単純に怠け者なのです。

ところで朝昼晩と食パンを食べた話しなどを何気なく教室ですることがあります。きっとそれが頭にあった生徒が、心配してご飯に誘ってくれたのでしょう。

食事って大切です。勿論体の発育にとって貴重なものです。ただし、誰とどのように摂るのか。私はそれも大切な要素だと思います。

私はこの子の言葉を聞いて、俄然食欲がわいてきました。誰かが自分のことを気にかけてくれる。

そんな雰囲気だからこそ食事も楽しくなる。みなさんもそんな「仲間」を持って下さい。

 

ファッション造形基礎という授業では、トートバッグを作成しています。先生も一緒に制作しました。

推理小説・・・

7月28日(火)、今年は長梅雨です。昨日、1年生数学Ⅰの授業を見学しました。

 

1次関数のx軸方向への平行移動という内容で、

y=2x2のグラフに続けて、y=2(x-1)2とy=2(x+3)2のグラフをかき、それぞれがどのように違うのか、比較するものでした。

y=2(x-1)2のグラフは、y=2x2と比較して軸が+1移動します。

また、y=2(x+3)2は-3移動します。

つまり括弧内の「-1」と「+3」が「+1」と「-3」移動したことになります。なぜだろう?

 

こうして昨日の授業は終わりました。なぜなのか?眠れませんでした。

抑えきれずに本日も参加し、ようやく納得がいきました。

 

移動した点をそれぞれX、Yとして証明していくと、符号が逆になることが分かります。なるほど!

 

筆者は数学が苦手です。でも、今回とても惹き付けられました。まるで推理小説を読むように・・・。

次の前回のヒントが次回の謎解きにつながる、そのようにわくわくした時間を過ごすことができました。

すべて勉強は「物語」なのかもしれません。「なぜそうなるのか?」常にそのような気持ちをもって授業に臨めば、きっと興味がわくのではないでしょうか。

おばけなんていないさ・・・

7月27日(月)、4連休が明けた登校初日。「いきたくない」と思う人もいるのではないでしょうか。

恥ずかしながら筆者もその1人。でも不思議です。なりたくて就いた職業なのになぜ休みたいのかと・・・。

志望動機は「学校に来てよかったと思ってもらいたいから」です。その手段として、分かりやすくて興味のわくような授業を心がけています。

明日どんな授業にしようか。あの子にどんな言葉をかけようか。仕事に生きがいを感じています。ではなぜ学校に行きたくないのか。

「こわいから」これが私のたどり着いた結論です。「思ったように仕事ができるか」「同僚の評価はどうか。」など、まだ起きてもいない「失敗」に不安を感じるのです。そして考えるのが面倒くさくなる。

勉強が分からない、友だちと上手くいかない、そんなこともあるでしょう。でも、問題が起きてから心配しても遅くはありません。おばけは出会ったときがこわいのです。

 

1年生数学の授業では、2次関数を学んでいました。

また、お昼休みに文化祭実行委員会が開かれ、10月の本番に向けて、いろいろな案が出されました。

1日が積み重なって・・・

7月20日(月)、なかなか梅雨が明けません。どんよりした曇り空、気分が滅入ることもあるでしょう。

休日、気分転換にコンビニカフェなるものを体験しました。店員さんに「アイスコーヒー1つ」とお願いしました。

ところが彼は困惑顔。すぐにアイスの置いてある冷凍庫に私を案内してくれました。そこにある氷の入ったカップを指さし、これをレジまで持ってきて下さいと教えてくれました。

てっきり店員さんがカップに氷とコーヒーをついでくれるものとばかり思っていたので、このシステムに驚きました。

でもお陰で美味しいコーヒーをいすにかけてゆっくりと味わうことができました。

 

その晩、テレビで音楽番組が放映されていました。その中で森高千里さんの「わたしがオバさんになっても」が流れます。

その他にも思い出の音楽がたくさん聞こえてきました。なぜかそれらを聞いているうちに涙が流れました。「生きていて良かったな」と。

毎日楽しいことばかりではありませんでした。10年近くも悩み続けた時期もありました。いつになったら上手くいくのだろうと、望みのもてない日々が続きました。

でも何気ないことに「幸せ」を見いだして1日1日を大切にしてきました。きっと昔の歌を聴いて、今ある自分に感謝したのでしょう。

命を大切にして下さい。明けない夜がないように、明けない梅雨はありません。1杯のコーヒー、心に残る音楽。人生を創り上げていって下さいね。

 

2年生、1組は英語、2組は数学の授業でした。集いあい、学び合う。上手くいかないこともあるかもしれませんが、一瞬一瞬を大切にしよう。

知恵と工夫・・・

7月17日(金)、3年生選択授業のフードデザインでは、豚肉とピーマンの炒め物と杏仁豆腐を作りました。

ご存じの通り、感染症拡大防止のため、調理実習は極力ひかえることになっています。

前回、2年生が調理技術検定にそなえ、キュウリを刻む練習風景をお伝えしましたが、本来は、きちんとした料理作りを学ぶ時期でした。

しかし、いわゆる「三密」を避けるためにこのような取組に変更しました。

今回、選択授業ということもあり、人数も少なく、調理台使用を1人1台にして「究極の三密対策」をとった上で、実習を行いました。

家庭科の先生の苦労が忍ばれます。1人分の材料で、すべて1人で調理、試食もそれぞれのテーブルで食べます。

お互いの出来映えを評価し合いながらの楽しい試食ができず残念な面もありますが、すべて1人でこなすということは、自分の苦手と向き合うことになるので、収穫も多いのです。

 

一人ひとりの知恵と努力、その積み重ねこそが、困難に打ち勝つ最善の策であることを実感しました。

感染症を、みなさんの知恵と工夫で乗り切りましょう!

連休前に伝えたいこと・・・

7月22日(水)、明日から4連休となります。今日は筆者がどうしても言葉では上手く伝えられないことを文章にさせてもらいたいと思います。

 

「私は、君たちが勉強したり部活をしたり、眠いのをこらえて授業を受けたりする姿を見るのが嬉しい。

親の後をくっついて歩いていた君たちが、家族以外の人を好きになったり、嘘をついたり、悩んだり、嘆いたり・・・と自分の意思で一生懸命自分の生活を営んでいるからです。

人生80年。18歳はその5分の1です。『いいことなんかなかった』と思う人がいるかもしれません。確かにそうかもしれない。

私は自分の30前半からからおよそ十年間を振り返ると、『いいことなんかなかったな』と思います。当時を思い出したくもありません。

君たちと同じ10年ですが、意味合いが違いますよね。君たちにとっては物心ついてからずっと「いいことなかった」と感じる人がいるのも分かります

でも今私はトンネルの中にいるとは感じません。

具体的にいいことがあったわけではありません。ただ、働く場所や仕事の内容、接する人が変わったことで、何となく考え方も変わったのでしょうか・・・『生きていて良かった』と毎日、思えるのです。

人生は変わります。変えられます。人生まだ5分の4、まだまだその時間はあります。今までやったことないことや、会ったこともない人と出くわすかもしれません。

だからね、今日という日を、投げやりに扱わないでください。明日という日に期待を持って下さい。君たちの笑顔は私にとっての宝物です。」

 

何気ない1日こそが、幸せの第1歩です。

「「こころの法則」~出来事→認知→感情~」

7月17日(金)の5校時(総合的な探究の時間)に、本校1学年が年間に6回実施しているスキルトレーニングの4回目として、「こころの法則」というテーマで行いました。

1人で留守番する出来事などを題材に、留守番することになったときの困った感情やうれしい感情が出たときの、それぞれの認知(考え方)はどのようなものだったのかを考えました。

生徒同士でお互いの考えを確認し、同じ出来事でも違う認知(考え方)をすると、異なる感情が出てくることを学びました。

3学年「社会人講話、職業講話」

7月10日(金)に、3学年を対象に福島県若年者生活基盤支援事業「社会人講話、職業講話」を実施しました。

 

社会人講話では、株式会社八幡台やまたまや様と株式会社いわき精機様から、実際に企業で働いている方を職業講師としてお招きし、

職業紹介や企業の求める人物像、採用試験でのポイント等の内容をお話しいただきました。

 

職業講話では、キャリア支援機構いわき事業所様から講師の先生にお越しいただき、面接でのマナーやお辞儀の仕方、座り方等の実践的な指導をしていただきました。

一人一人の進路実現に向けて、準備を進めて参ります。

 

ソウルフード・・・

7月16日(木)、今日はお弁当販売の現場へ足を運びました。

4時間目終了のチャイムが鳴ると、各教室から子どもたちが財布を片手に、昇降口へ急ぎます。お弁当やお総菜、パンの販売が行われるからです。

唐揚げ弁当やカツ丼、メロンパンにメンチカツなど3つのお店が私たちのお腹を満たしてくれます。

「今日はお好み焼きが食べたい!」と心に決めて、午前中の授業を頑張ったのに、買いに行ってがっかり、売り切れということもあります。

必死に駆け込む気持ちも分かります。

学生時代の昼食の思い出は、懐かしさでいっぱいです。

筆者は小学校時代の給食の揚げパン、中学校のカレーライス、高校では鶏そぼろ弁当と素朴なメニューでしたが、もう一度食べてみたいと思います。

きっとみなさんもいつの日か、今手にしているお弁当やパンの味を懐かしく感じることがあるでしょう。三つ星レストランのメニューは確かに美味しい。

でも、地元のお店屋さんが作ってくれた味・・・。これぞソウルフード

nacoro広場始動・・・

7月14日(火)、七夕からちょうど一週間が経ちました。願い事はかないましたか?思い人に会うことはできましたか?

本校では、先週、期末考査が終わり、あらためて七夕をテーマに「Star Festival in Nakoso !」というプロジェクトを立ち上げました。

本校生といわき支援学校くぼた校生との交流を深めるため、互いの校舎を行き来する連絡通路に「nacoro広場」を設置し、両校生徒が短冊に願い事を書いて、竹笹に飾り付けるというもの。

 

ところで「nacoro」とは両校生徒が、企業で不要になったエアバッグやパラシュート素材で作成した製品のブランド名です。

完成品は様々な行事で販売されています。両校の絆を示すこのブランド名を用いて、今後もいろいろな企画を通じて共に学ぶ空間を演出していきます。

今回はその企画の今年度第1回目ーー。両校生徒が短冊に書いた願い事には違いがあります。いや、両校の違いというより、子どもたちひとりひとりの感性の違いが浮かび上がります

それぞれの個性を認め合うこと。社会生活を営む上で最も尊重されるべきことです。この広場を通じて、優しさを感じ取ってほしいと思います。

 

nacoro広場に飾られた短冊には、心を振るわされるようなものもあります。子どもたちの願い、かなえてください。

 

nacoroブランドの製品の一部です。

道具は使い方次第・・・

7月13日(月)、梅雨空が続きます。九州や中部地方では大雨による災害が起きました。河川が集中するいわき地方。ハザードマップを確認しておきましょう。

 

2年生 家庭総合の授業では、調理技術の検定試験に向けて、キュウリを半月切りにする練習が行われていました。

30秒の間に、2ミリまでの厚さで何枚切ることができるか。検定では9枚以下を0点、50枚以上を25点として採点されます。

 

普段包丁を扱っている生徒もちらほら見受けられます。「トントントン」と小気味よい音が聞こえてきます。反面、包丁と格闘しながら5ミリをこえる厚さで完成させる生徒もいました。

何度かの練習を重ね、誰もが徐々に技術を向上させていきました。包丁は危険な道具です。使い方を間違えれば、自分の指に傷をつけることになります。

慎重になるのも当然です。しかし使い方さえ覚えれば、便利です。美味しく美しい料理を完成させることができるのですから。

 

道具は使い方次第で、危険な道具にもまた便利にも使えます。焦らず急がずゆっくりと、様々な技術を身につけていきましょう。恐怖心が薄れます。積極性が出ます。自分の技術で目の前の人が笑顔を見せてくれるのだから。

数十分の練習で、50枚から100枚になりました。でも、「慣れ」は事故につながりやすいと言います。危険な物を扱っているという気持ちを忘れないでください。

権利と義務と・・・

7月10日(金)、3年生を対象に職業人講話が開催されました。企業の採用担当者と、採用されて数年の若手社員の方々から、

企業の求める人材像や働いてみての感想など、働く場での生の声をお聞きすることができました。昨年度卒業した先輩も来校され、

立派な姿で話す様子を見て、3年生の皆さんも社会人になることへの期待と責任感の重さを実感したことでしょう。

7月11日(土)、体育館では女子バレー部サッカー部練習に汗を流していました。

バレー部ではこの日、女子部員1名を2人の先生がつきっきりで指導しました。少人数とはいえ、真剣な眼差しが胸を打ちます。

サッカー部は遠野高校との合同練習です。夏の大会では、連合チームとして参加するため、休日には互いの学校を行き来して、チーム力を高めます。

 

遠野の先生はおっしゃいます。「君たちには練習をする権利がある。しかし皆さんのおかげで練習できている。だから精一杯打ち込むことが君たちの義務だ。

私は監督をやらせていただく。だから君たちにサッカーを通じて技術はもちろん、人間として大切なことを伝えるのが義務だと思っている。」と。

 

働くことや勉強することは私たちの権利です。しかし同時に義務があることも忘れずに、生活してください。頼もしい人になりましょう。

自衛隊説明会/OG訪問

7月9日(金)テスト最終日の放課後。自衛隊福島地方協力本部いわき地域の隊員の皆様による自衛隊説明会、

ならびに地元企業に就職した先輩によるOG訪問を開催しました。

 

自衛隊説明会では、自衛隊にはどのような部署があり、どのようなことを学ぶのか?どんな資格を取得できるのか?採用試験はどのようなものか?など説明いただきました。

また、平成30年に高校卒業された自衛官の方とも直接お話し、生徒達にとって自衛隊員という職業が身近に感じられる説明会となりました。

OG訪問では、先輩が就職された企業について、製造の仕事に就職する上での心構え、試験に向けて取り組むべきことについてお話しいただきました。

就職活動に向けた準備も最終段階に入りました。3年生全員の進路実現を期待しています。

期末考査4日目

7月9日(木)、期末考査最終日です。1年生地学基礎、自習、数学Ⅰ、2年生コミュニケーション英語Ⅱ、

自習、現代文B、3年生選択科目(生活と福祉・ファッション・生物演習・簿記)、自習、化学基礎に臨みます。

 

定期考査が終わり、ホッと一息、友達と遊んだり、アルバイトを再開したり、自宅で思う存分ゲームをしたりと、それぞれの方法で心を解き放っていることでしょう。

 

筆者が学生の頃は、一番憂鬱な日でした。いつもより、長くて厳しい部活が待っていたからです。

ただその頃に母が、作ってくれたシーチキンの入ったおにぎりの味は今でも忘れることのない思い出です。

 

ところで、全てのテストが終わった後、各クラスで避難経路の確認が行われました。

いくつかの出火場所を想定し、どのように行動すれば、スムーズに待避できるか、知恵を出し合います。

大地震にともなう原子力災害や、大雨にともなう洪水や土砂崩れなど、私たちの暮らす地域には、さまざまなリスクが時折顔を見せます。天災は突然やって来ます。

君たちには未来があります。命はひとつです。大切にしてください。

テストも終わり、穏やかな雰囲気の中で、防災教育が行われました。

「生徒一人ひとりの命を第一に」そう語りかける先生の姿が印象的でした。

定期考査3日目

7月8日(水)、1年生は家庭総合、自習、コミュニケーション英語Ⅰ、2年生は保健、自習、古典A、3年生は選択科目(地理A・フードデザイン)、自習、数学Ⅱの試験に臨みます。

 

1年生に高校で初めて受けるテストについて、感想を聞いてみました。「保健がやばいです。」「どうして?」「勉強しなかったから・・・」それはまずいですね。

保健は高校で初めて学ぶ科目かな?「怖いです・・・」「どうして?」「赤点とらないかどうか心配で・・・」そうですね。

高校にはいわゆる「赤点」というものがあり、一定の成績をとらないと進級できなくなりますから。

「中学校の時よりできました!」学ぶ科目も友達も、先生も制服も全部違う環境で、あらたに第一歩を踏み出そうとする意気込みが伝わります。

これからは、自分で解決しなければならないことが増えていきます。

これまで「こどもだから」と家族や先生、周囲の人たちが守っていてくれた部分を、少しずつ自分の責任で行うことが期待されます。

そこには怖さや不安がつきまといます。しかし、こられを乗り越えることで、人は成長します。焦ることなく、失敗を恐れず、挑戦していきましょう。

 

1年生、テスト前の教室では、不安を胸に抱きながらも、それぞれの方法で、心を落ち着かせるべく、開始までの時間を過ごしました。

定期考査2日目

7月7日(火)、1年生は国語総合、音楽Ⅰ、保健、2年生は生物基礎、自習、日本史B、3年生は国語表現、選択科目(教養数学・英語表現・発達と保育)、世界史Aに取り組みます。

 

ところで今日は七夕です。辞書には「五節句の1つ。陰暦7月7日に織女星と牽牛星をまつる行事。この夜、2つの星が、

年に1度だけ相合うという中国の伝説によるもので、葉竹に五色の短冊などを飾り付け、技芸の上達を願う。」(小学館『現代国語例解辞典』)とあります。

 

ーー年に1度、愛や夢を確かめる、そんな1日なのかもしれません。英語の先生が推薦する曲があります。ディズニー映画『ピノキオ』で流れた『When you wish upon a star(星に願いを)』です。

彼は言います。「今日は七夕・・・。星に願いをかけてみてはいかがでしょうか?晴れるといいね!」と。

愛や夢、希望や理想・・・。目で見ることも手で触ることもできません。ところがこれを心の中で暖めておくと、不思議と力がわいてきます。まるで魔法です。

心が折れそうなとき、夢や希望を思い出してくださいね! 

朝のSHRで担任の先生は、クラスの子どもたちの様子を確認します。また、机やドアノブなどの消毒などを行い、試験を受ける環境を整えます。

定期考査1日目

7月6日(月)、1学期の期末考査初日です。3年生にとっては進路活動をする上で、大切なテストです。緊張感がみなぎります。

本日は1年生が現代社会、自習、国語総合、2年生が数学A、自習、家庭総合、3年生が現代文B、自習、コミュニケーション英語Ⅲのそれぞれ3時間です。

 

30数年前、筆者が高校生の頃、テスト前の勉強を家でしていたとき、隣の部屋の兄から、「うるさい!」とよく叱られました。

その頃、私は自分で自分に講義する形の勉強をしていました。『動物細胞と植物細胞の構造は?それは・・・』『では、その違いは?それは・・・』

『違う!もう一度・・・』これを夜な夜なひとりで叫んでいるのだから、隣の部屋で眠りにつこうとしている人にとってはさぞ気味の悪い情景だったでしょう。

 

でも、テストに臨むに当たって「アウトプット」の訓練も必要です。何度も書いて覚えたつもりになっていても、

本番では「のどまで出かかっているのに・・・!」という経験があるでしょう。それを防ぐためにも、答える練習をしてください。

 

休み時間、次のテストに備えます。今しかできない「努力と苦労」はいつの日か「思い出」に変わります。

いくつもの個性・・・

7月3日(金)、3年生美術選択者の授業。以前お伝えした通り、土偶の特性を学んだ上で、実際に現代的な要素を取り入れた、オリジナルの土偶を作りました。

この日は、自分の作品への自己評価と、友だちの作品への感想を書きました。

10名の作品の評価です。しかも点数化することのできない魅力を文章で綴ります。

「髪にメッシュが入っているのが好き」「少し筋肉質みたいな土偶が面白い」「黄色のネックレスのようなものが金メダルにみえた。2020年東京オリンピックですね」など。

思いつきもしなかった作品の特徴が受け手の感性によって浮き彫りにされます。

 

土偶の固定概念を現代的視点から崩す。周りの雰囲気や流行、気づかずに自分たちの行動に影響を与えているものに、苦しんでいませんか。

物の見方は人それぞれのはずです。もっとおおらかに、自分を表現していってください。

なんでリンゴじゃなくて数字なんですか・・・

7月2日(木)、期末考査を来週にひかえ、子どもたちの勉強熱も高まっています。授業中、復習のために先生から出された問題に答える生徒。

提出しなければならない課題に格闘する者。教え合う姿ーー。学び合う空間がこの一週間に展開されています。

1年生の数学Ⅰの授業では、連立不等式の授業が行われていました。数学に苦手意識をもつ人もいるのではないでしょうか。ある3年生がこんなことを口にしていました。

「どうして数学は数字なの?リンゴ1個とかでは駄目なのかな・・・」その気持ちは分かります。4分の1はリンゴを4つに分けた内の1つ。100円のリンゴを3個買えば300円、8%の税金がかかって、324円を支払う。

今回の応用問題は1つのヒントになるかもしれません。

30㎝の土台に、高さ19㎝のブロックを積み上げて、160㎝以上のブロック塀を完成させるには、ブロックがいくつ以上必要か。ホームセンターの売り場で直面しそうな問題です。

直面する事象を数式にできるか。そしてそれを解くことができるか。

そのために、順をおって論理的、合理的に考えることができたか。数学を学ぶ目的の1つです。

 

抽象的な数字や記号をもちいて、頭の中で筋道を組み立てる。だからこそ、答えだけをノートに書いてはいけません。途中、自分がどのような歩みをとったのか。それが肝心です。人生と同じです。

放課後、授業で分からなかったところを、先生に教えてもらいました。

一緒に踊ろう・・・

7月1日(水)、1年生音楽の授業ではロックとヒップホップのリズムを、手や足で拍子をとっていくというものでした。

8ビートを体で表現することに、はじめは慣れない生徒たちも、時間が経つにつれて、体が動き出します。

 

今回はここまででしたが、ロックやヒップホップのリズムに合わせて、実際にグループごとに踊るような授業も考案されています。

その目的は、準備体操としてのストレッチや実際に踊ることによって、体幹部を鍛えたり、仲間との交流を楽しめるような機会が設けられるからです。

知識の習得にとどまらず、創造力、人間関係形成力などさまざまな力の育成につながります。

交流をとおし、互いを認め合うことができれば、満たされた気分になります。

 

これらの力は、現代社会に求められるものだといわれます。テレビなどでよく目にするいきいきとした笑顔でダンスを楽しむ子どもたちは、

きっと意図することなく、その力を発揮し、お互いが相手を尊重することに、肯定感を抱いているのかもしれません。

 

知識や技術は使って初めて、何かを生み出します。教え教えられ、創造する過程で、人との交流が生まれ、新しいものができあがるからです。

時に共同作業は他者との軋轢を生じさせます。しかし勇気を持って踏み出してみましょう。これまでとは違う風景が生み出されるはずです。