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今日の勿来高校
授業はじまる・・・
5月18日(月)、学校の全面再開に向けて、分散登校がはじまりました。この日は2年生の登校日。
久しぶりの授業。頭も体も徐々にならしていきましょう。
音楽の授業は、映画鑑賞でした。本当はみんなで合唱や合奏をしたいところだけど、
今はじっくり上手い人の歌を聴いて感性を磨きましょう。鑑賞作品は「オペラ座の怪人」。
迫力のある音響と歌声がこころに響き渡ります。
体育の授業は、学校周辺を散策。長い間運動する機会がなかったよね。少しずつ体力を取り戻してくださいね。
本当は球技やゲームもしたいでしょうが、感染症が落ち着くまでは基礎体力作りに励みましょう。
家庭科は、手作りマスクの製作。これからの生活、マスクは欠かすことができません。
入手困難な時が来るかもしれませんが、これで大丈夫!自分たちで作れるね。
本当は和洋中と調理実習が続くはずでした。でも後の楽しみにとっておきましょう。
それぞれの時間、先生方が工夫をこらした授業を展開していました。
相手をみとめること・・・
5月15日(金)は一斉登校日でした。久しぶりに学校に生命が宿ったようでした。
1年生はいわき支援学校くぼた校分校長から「多様性について」と題する講義を受けました。
様々な質問をとおして自分の長所と短所を見つけ出します。
例えば長所に好奇心旺盛で好きなことには集中できるという子がいるとします。
ところがその子が短所だと思う点は飽きっぽくて興味の無いことには努力しないというもの。
つまり長所と短所は表裏一体のものなのです。
長所をなくす必要はありません。ただ短所と感じるところの弱点さえ克服すればよいのですから。
世の中に同じ人は1人として存在しません。ぜひ自分を大切に大事にしてくださいね。
自分を知り、相手を知る。
認め合うことが共生社会に求められる姿勢です。
3学年進路ガイダンス
5月15日(金)に、3学年を対象に進路ガイダンスを実施しました。今回の進路ガイダンスは、
ライセンスアカデミーの横関信太郎先生をお招きして講話をしていただきました。
「自分の未来をどう充実させて、どんな風に幸せになりたいのか」を自分自身で考え、
そこに向かうためのロードマップを作ることが大切なのだと学びました。
時間のある今だからこそ、自分自身のことや就職・進学先の事を徹底的にリサーチするべきだと感じさせられました。
未来の幸せのために今やるべきことは何かを再確認することができた、有意義かつ熱意のこもった講演となりました。
来年もまた・・・
5月15日の全校登校日をひかえ、前日先生方が学校の環境整備に汗を流していました。
職員玄関前では、家庭クラブの先生が植木の手入れをしていました。ここには昨年の秋、くぼた校の生徒と合同で、
2年生が中心になって植えたチューリップとパンジーの花を咲かせていました。
しかし残念ながら休業中、花々はしおれ、花びらを落としてしまいました。
そこで先生は次のシーズンに備えて、苗の植えかえや球根のほりだしをしていました。
種を植えても次の日に花が開くことはありません。長い時間をかけて成長していきます。
また、花はいつまでもその姿を留めておくことはできません。散ることで次の季節に備えます。
無駄な一日などありません。平凡だと思うような日こそが、成長へのステップです。
次の季節に向けて作業に励む先生。
昨年の鉢植え作業の様子。学校の周りや窪田商店街のお店にみんなで配りましたね
すがたが浮かび上がる校歌・・・
本校校歌の作詞者は草野心平さん。1903年に現在のいわき市小川町で生まれた詩人です。
同町には彼に関する資料が集められたいわき市立草野心平記念文学館があります。
そのホームページには、『心平は「蛙」をはじめ「富士山」「天」「石」等を主題にして詩を書きましたが、
その根底には「すべてのものと共に生きる」という独特の共生感がありました。』とあります。
本校はいわき支援学校くぼた校と校舎をともにしています。
両校の生徒たちは互いを尊重し合いながら共に学び合います。
この校歌は、勿来をあらわす「陸奥の門」「関跡」という歌詞とともに、作詞者である草野氏の「共に生きる」
という精神が私たちの学校にとてもしっくりきます。
校歌はその学校の姿を浮かび上がらせます。大切にしてくださいね。
正門を入ってすぐ右側にある校歌碑。昭和47年度卒業生から寄贈されたものです。
昇降口はくぼた校生と勿来高校生が共に学ぶ入口です。
いつでもおいで!
校長先生が、勿来高校に赴任されて1ヶ月余り経ちました。でも君たちに会ったのは10日に満ちません。
先生は万葉集を愛する文学青年。万葉集は、奈良時代の庶民から貴族、皇族にいたるまで、幅広い階層の人々が、
愛や恋、自然や郷愁を表現した日本最古の和歌集です。
最近では「令和」という元号の出典となったことでも話題になりました。
校長先生はおっしゃいます。「学校は生徒のためにある。生徒がいないとはじまらない」と。
先生方は君たちが学校へ通えるようになる日に備えて、日々の活動に余念がありません。
学校が再開されたら、ぜひ校長室に行ってみてくださいね。
校長室に掲げられた額。
「至誠通天」(坂本浅次郞氏揮毫) まじめに生きてさえいれば、必ず何かを成し遂げることができます。
校長室前には一鉢のカーネーションがあります。
母の日贈られることの多い花です。花言葉は色によってまちまちですが、共通するのは「愛」。
愛情あふれる家族想いの校長先生らしいお花ですね。
私の高校はこんなところ
いわき市南部勿来町。小高い丘を越えるとすぐに関東地方茨城県に行き着きます。
海岸沿いに開けた町。
しかし大きな川がゆったりと流れるデルタ地帯とは違い、海岸段丘に囲まれた狭隘な土地。
決して広い平地に恵まれないこの地で、太古の昔から、人々が生活を営んでいた。
学校の近くには縄文時代の貝塚跡や古代の菊多郡の役所跡、江戸時代の一時期、窪田藩もありました。
都会には校庭が作れず屋上で運動する学校もあります。子どもの中には野菜をスーパーでしか見たことのない子もいます。鮭は切り身で泳いでいる・・・。
歌枕ともなった「勿来の関」。関東と東北の境。都人はきっと未知の世界を思い浮かべたのでしょうか。
将来胸を張って、通った学校のこと、紹介してくださいね。
校舎南側を流れる蛭田川。昨年の大雨ではからくも氾濫を免れました。
耕作地を確保するためでしょうか。山際に人々が家を建て、生活を営んでいます。
その山と山の間に関東との交流の道があります。
安心できる場所
今年も勿来高校の職員玄関入口軒先に、ツバメが巣を作りはじめました。
ツバメは外敵の少ない人間の生活する場所に巣を作るそうです。安全なのですね。
また、『ツバメが巣をつくった家には幸福が訪れる』といわれています。
奈良時代、大伴家持がツバメの歌をよんでいます。
昔から人とツバメは共存していたようです。(『万葉集』巻19 4144)。
君たちが集う勿来高校もまた、みなさんにとって安心できる居場所でありたいと思っています。
そしてみんなが集まることで、学校全体が幸福に包まれる・・・。みんなで創り上げていこう!
まだ雛の姿やさえずりは聞こえません。もっか新居の建設中
登校日に・・・(その3)
休業中の登校日5月8日(金)の3時間目。休業中に学ぶことができなかった授業の内容を、家で自習できるようにとプリントにして先生方が配付。各教科の先生方がそれぞれのクラスを回って説明していきました。
不安はたくさんあるよね。でもふるさとの花の香りは、変わることなく君たちを迎えてくれます。
先生、教室、校舎。そして何より友だちも。
5月15日(金)次の登校日です。勿来高校はいつでもみんなのそばにいます。
先生方が課題を配付。先生方こそみんなに会えた喜びにパワーをもらいました。
登校日に・・・(その2)
休業中の登校日5月8日(金)の2時間目。体育館で行われる予定だった生徒総会と家庭クラブ総会が、
密着・密接・密閉を避けるため、各教室で行われました。
初めての試みで、事前に生徒会役員や家庭クラブ委員が先生から指導されながら、準備に励みました。
そして各クラスで役員や委員から説明を受け、意見をとりまとめる形式で進行。無事に全て可決されました。
「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。」
流れゆく世の中。明日も同じ日がやってくるとは限りません。
どんな局面に立たされても、みんなの知恵で乗り越えられる。そんな経験でした。
事前に打ち合わせを行う生徒会役員と家庭クラブのみなさん。
まだみんなの顔もあまり知らないのに、前で話すなんて緊張するよね。