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カテゴリ:学校生活
全てが学びにつながる・・・
10月8日(木)テストが終わりました。答案が返されるたびに、教室内がざわつきます。結果に一喜一憂することなく、何が必要とされるのか、考えるきっかけにしましょう。
今日は2年生「数学A」の授業に参加しました。先生は、模範解答を配ります。簡単な解説を加えた後、答案を返却しました。子どもたちは間違った問題をノートに写します。
その際、問題も一緒に書くように指示します。問題文が何を求めているのかを再度確認させるためです。
最小公倍数なのか、それとも最大公約数なのかで、途中の式も変わってきます。ゴールが違えばルートも違います。それを気づいて欲しいのです。
子どもたちが間違い直しをしているときに、先生がナイロンひもを一人ひとりに手渡します。これまでファイルしたプリントをはずしてひもでファイリングし直す。
なぜそのようなことをしているのか、授業の後先生にお聞きしました。「ファイルがいっぱいだから」だそうです。先生は毎回プリントを配ります。
黒板の文字や図をノートに書き写すことを省略するためです。教えたいのは計算の過程や図の分割の仕方だからです。
さらにプリントを整理する過程で、これまでの学習を振り返ることができます。復習まではいきませんが、これまでの学習の軌跡をたどることで、授業に取り組む姿勢を見直すきっかけになります。
数字や図形に取り組むことだけが勉強ではありません。書き写したり、整理したりすることもまた、学びの一環なのだとあらためて感じさせられました。
挨拶・・・
10月7日(水)、中間考査最終日です。1年生は「コミュニケーション英語Ⅰ」「国語総合(現代文)」、2年生は「古典A」「生物基礎」、3年生は「コミュニケーション英語Ⅲ」「地理A」「国語表現」です。
ところで昨日、県庁からお客さんがいらっしゃいました。一通りご助言をいただいた後、校内をご案内しました。放課の時間帯であったせいもあり、何人もの生徒さんと出会いました。
誰もが笑顔で挨拶をしてくれます。勿論普段から「こんにちは」と言ってくれますが、やはり外部の方への挨拶はどことなく、たおやかさを感じます。
初対面の人に、このような挨拶ができる本校生を誇りに思います。
ただ、ふと思ったことですが、これが街中や道ばたとなればどうでしょう。見ず知らずの人に突然笑顔で「こんにちは」と挨拶をしたら、された方も戸惑うことでしょう。
しかも近年の社会風潮として、犯罪防止の観点から、見ず知らずの人とは話さないように保護者や先生から言われている人も少なくないでしょう。
SNSを通じた交友関係の広がりによるトラブルが頻発しています。知らない人との交流は、時に身を危険にさらすことがあります。
みなさんの昨日の挨拶は、その適切な判断力が身についていることの証です。ぜひ、責任ある行動をとることができるようにしてください。
試験最終日です。登校する後ろ姿にエールを送ります。
超能力・・・
10月6日(火)中間考査2日目です。1年生は「国語総合」「数学Ⅰ」、2年生は「現代文B」「コミュニケーション英語Ⅱ」、3年生は「世界史A」「簿記」「生物演習」「数学Ⅱ」です。
テストになると、あるマンガに出ていた教科書の内容を写し取り、食べると暗記できるパンを思い出します。
ところで私が子どもの頃、テレビなどで盛んに「超能力」についての番組が組まれていました。力を入れずに曲がるスプーン、カメラに向かって念じると頭の中の映像が現像される念写などです。
中でも今でも鮮明に記憶している場面があります。ある薬の瓶から触れることなく薬を取り出すことができる能力を持つ人が紹介されます。
カメラは回るのですが、一向に薬は瓶から出てきません。その人は言います。今日は調子が悪いと。
私は超能力を信じます。というより人知の及ばない部分がまだまだこの世に存在していると思います。
ただし、例えば瓶に触れることなく薬を取り出すことができたとしても、状態によって成否が変わってくるのなら、はじめから手を使って蓋を回した方がよいのではないかと思うのです。
誰しも夢があります。しかし、今すぐに叶えられる「超能力」は持ち合わせていません。だからこそ人々は今できることを積み上げていきます。それこそが過去の自分に持ち得なかった「超能力」なのではないでしょうか。
一歩ずつ着実に力を身につける姿勢こそが、夢を実現する第一歩です。
敷地内にたくさんの「曼珠沙華」が咲きます。季節を感じさせてくれます。
テスト・・・
10月5日(月)2学期中間考査初日です。1年生は「地学基礎」と「現代社会」、2年生は「日本史B」と「数学A」、3年生は「現代文B」と「教養数学(選択者のみ)」と「化学基礎」です。
ところで「test」とは試験や検査、試練などの意味があるそうです(東京書籍『アルファフェイバリット英和辞典第2版』)。
もともとは土製の壺を意味し、金や銀の純度を調べるために用いられていたそうです。派生語には「contest」「protest」などがあるそうです。
前者は接頭語「con(共に)」に「test」で「共に証拠を出し合うこと=コンテスト」、後者は接頭語「pro(前に)」とつながり「証拠を前に出す=抗議する」となります(The English Club H.Pより)。
こうしてみると言葉は変幻自在にその形や意味を変えていくことが分かります。使われていた時代の人々が、どのようなことを考え、どのような生活をしていたのかが、浮かび上がってくるようです。
さて、今日から君たちがこれまで学校でどのように過ごしてきたのかが「検査」される3日間が始まります。みなさんにとっては「試練」かもしれません。
ただしそれは「試金石」でもあります。結果の善し悪しに一喜一憂せず、今後どのようにすればよいのかを考えるきっかけにしてください。
試験に備えて、勉強する君たちに幸多からんことを祈ります!
作り出す力・・・
9月30日(水)、今日は先生方の研修のため、45分の短縮授業です。秋晴れの中、2年生の「情報処理」の授業を見学しました。
この日は、パソコンを使わず、机上で関数の学習をしました。「Rank」「Vlookup」と会社の売上帳を作成する上で必要とされる関数です。
会社では、膨大な製品や商品の原価や売価、売上高に利益率、販売個数などをもとに、経営戦略を練ります。ほとんど全ての企業がこのような管理をパソコン上で行っています。
このようなソフトを専門に扱う人をシステムエンジニアといいます。25年前、私が大学生の頃、指紋認証システムを開発する会社に応募しました。
その頃、たまに耳にする職種でしたが、今では社会になくてはならない職業です。
現在、AI技術の発達による社会環境の急激な変化で、これまでにあった職業は、人から機械にとってかわられるという話を耳にすることがあります。
自動運転が実用化されれば、運転する人はいりませんし、学校だって、先生は必要ないかもしれません。
でも私は思います。人は社会の変化に応じて、必要とされる人や事柄を見つけ、働く場所を創り出すものだと。「生きる力」を身につけましょう。
そのためにも生涯自分で自分自身を磨くことのできる方法を高校にいるうちに育ててください。
きれいな青空です。もうすっかり秋ですね。