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今日の勿来高校
白紙の画用紙に幸せを・・・
6月26日(金)、この日は校舎をともにするいわき支援学校くぼた校の学校説明会がありました。
来年また新しい仲間がたくさんできると嬉しいですね。
3年生の美術選択者は、学校から歩いて十数分の國魂神社へ、写生に出かけました。何を描こうか?本殿の神社建築、鳥居、大木、釣鐘、石灯籠と目をひく作品は多々あります。
しかし白い画用紙に、鉛筆1本で、自分の掌により造形を表現しようとすると、なかなか一歩が踏み出せません。
どこに何をどのように置いて良いか迷うからでしょう。
でもよく考えてみるとそれは自分の人生と似ているのではないでしょうか。
ーー就きたい職業、住みたい家、理想のパートナー。
それらが目の前にあっても、どうやって実現すればよいのか。またそれが本当に「正解」なのか・・・。
美術館や博物館、神社仏閣を訪れた際に、感動する作品は人それぞれでしょう。何が美しいのか、決まりや正解はないのです。
きっと人生も同じではないでしょうか。白紙の紙に、自分が理想とするモチーフを配置していく。
その人にしか表現できない作品こそが、「幸せ」という名の「正解」だと考えます。
描くこと、そして時に失敗し、書き直すことを恐れてはいけません。消しゴムの跡の残る画用紙こそが本物なのですから。
You can change!
6月25日(木)、この日ALTの先生に勿来高校の2年生にとっては最後の授業をしていただきました。
「日本人より日本人」と英語の先生から評される若き青年。どんなことがっても、笑顔を忘れない溌剌とした言動に、私たち勿来高校に集う誰もが勇気とパワーをもらいました。
2年生の授業では、前回に引き続き”Prefectures Quiz.”子どもたちが問題を考え、みんなの前で出題します。
大きな声で、間違えを恐れずに、発表できるようにALTの先生は声を張り上げ励まします。
3年生の授業では、先生が選んだ愛の言葉をいくつか選んで、自分なりのラブレターに仕上げます。
その文章を前回習ったばかりの筆記体で仕上げます。やはり愛の告白は実筆に限ります。
彼は2年生の授業で伝えます。”you can change”と・・・。あなた自身のストーリーを大切に!
ラーメン、お好み焼き、武士文化と「日本人より日本人」らしいものが大好きな素敵な青年でした。
ごきげんよう・・・
6月23日(火)校長先生は郡山へ出張中です。彼は毎朝7時に学校へ来ます。すぐに学校の前にある横断歩道に、黄色い旗をもって駆けつけます。
小学生が安全に登校できるように、毎日見守っています。
授業中は、いろいろな教室を見回ります。先生方の授業や、子どもたちの様子をそれとなく感じ取り、何気ないアドバイスをするためです。
放課後、彼は誰よりも早く昇降口へ向かいます。下校する生徒たちを見送るためです。その時彼は生徒に「ごきげんよう!」と挨拶をします。
辞書によれば「相手の健康を祝い、また、それを祈る気持ちから、別れるときなどに言う挨拶の言葉。」(『現代国語例解辞典第四版』小学館)とあります。
普段使わない言葉にはじめ生徒たちはどぎまぎしました。でも校長先生が赴任されて3ヶ月たった今では、子どもたちもまた「ごきげんよう!」と返します。今では勿来高校で一番はやりの言葉となりました。
放課後、校長室で古典を教える校長先生。
先生、もうひとふんばり!
6月22日(月)、学校が再開されて4週間目。この間、祭日もなく、気温や天気の変化も激しく、気分や体調が思わしくない人もいるでしょう。
この日、3年生の1時間目は世界史の授業でした。中国史を学びます。
テーマは「漢帝国の興亡」です。項羽と劉邦の対決から前漢建国。武帝の匈奴挟撃と王莽による滅亡。光武帝による後漢の再興と流れます。
歴史を学ぶ場合、まずその地の自然環境、民族、言語そして風俗をおさえます。
なぜ人々が住み、交流し、争うのか、その背景が分からないと、歴史的事象や人物もただの暗記物になるからです。
だからまず地図を確認、学習ノートで予習、解説して、確認テストを行います。
でも本当に子どもたちに伝わっているのでしょうか。重たい教室の空気が先生に反省を促します。
歴史の面白さを感じてもらえているのか。それが鍵です。
先生もお疲れですか?ときには、手を変え品を変えて、教室に活気を取り戻してくださいね。
子どもたちこそ勿来高校の主役ですから。
無から有へ・・・
6月19日(金)は生憎の雨で、予定されていた2年生の校内清掃ボランティアが延期となりました。
3年生選択授業美術は10名の生徒が選択しています。それぞれに豊かな感性を表現してくれます。
今回は土偶の製作です。土偶は1万年前縄文時代の土でできた人形です。特徴は3つあります。
1つめは装飾が施されていること、
2つめにほとんどのモチーフが女性であること、
3つめに壊されて埋められていることが多いというものです。
彼らは文字を残してくれません。私たちはあくまで彼らの作品から、メッセージを受け取るしか方法がありません。
まず、図書館でさまざまな本から土偶を探しだし模写します。そこから感じ取ったものをベースにデザインを起こします。
そして紙粘土を用いてそれを立体的に表現し、当時の様子を頭の中でカラー映像に変換し絵の具で彩色します。生徒によって様々です。
無から有を生み出す力。そこに1年間の創作活動の目標を絞りたいと思います。
デザイン画と作品立体物作成にかかわる想像力が感性を磨きます。