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2020年6月の記事一覧
You can change!
6月25日(木)、この日ALTの先生に勿来高校の2年生にとっては最後の授業をしていただきました。
「日本人より日本人」と英語の先生から評される若き青年。どんなことがっても、笑顔を忘れない溌剌とした言動に、私たち勿来高校に集う誰もが勇気とパワーをもらいました。
2年生の授業では、前回に引き続き”Prefectures Quiz.”子どもたちが問題を考え、みんなの前で出題します。
大きな声で、間違えを恐れずに、発表できるようにALTの先生は声を張り上げ励まします。
3年生の授業では、先生が選んだ愛の言葉をいくつか選んで、自分なりのラブレターに仕上げます。
その文章を前回習ったばかりの筆記体で仕上げます。やはり愛の告白は実筆に限ります。
彼は2年生の授業で伝えます。”you can change”と・・・。あなた自身のストーリーを大切に!
ラーメン、お好み焼き、武士文化と「日本人より日本人」らしいものが大好きな素敵な青年でした。
ごきげんよう・・・
6月23日(火)校長先生は郡山へ出張中です。彼は毎朝7時に学校へ来ます。すぐに学校の前にある横断歩道に、黄色い旗をもって駆けつけます。
小学生が安全に登校できるように、毎日見守っています。
授業中は、いろいろな教室を見回ります。先生方の授業や、子どもたちの様子をそれとなく感じ取り、何気ないアドバイスをするためです。
放課後、彼は誰よりも早く昇降口へ向かいます。下校する生徒たちを見送るためです。その時彼は生徒に「ごきげんよう!」と挨拶をします。
辞書によれば「相手の健康を祝い、また、それを祈る気持ちから、別れるときなどに言う挨拶の言葉。」(『現代国語例解辞典第四版』小学館)とあります。
普段使わない言葉にはじめ生徒たちはどぎまぎしました。でも校長先生が赴任されて3ヶ月たった今では、子どもたちもまた「ごきげんよう!」と返します。今では勿来高校で一番はやりの言葉となりました。
放課後、校長室で古典を教える校長先生。
先生、もうひとふんばり!
6月22日(月)、学校が再開されて4週間目。この間、祭日もなく、気温や天気の変化も激しく、気分や体調が思わしくない人もいるでしょう。
この日、3年生の1時間目は世界史の授業でした。中国史を学びます。
テーマは「漢帝国の興亡」です。項羽と劉邦の対決から前漢建国。武帝の匈奴挟撃と王莽による滅亡。光武帝による後漢の再興と流れます。
歴史を学ぶ場合、まずその地の自然環境、民族、言語そして風俗をおさえます。
なぜ人々が住み、交流し、争うのか、その背景が分からないと、歴史的事象や人物もただの暗記物になるからです。
だからまず地図を確認、学習ノートで予習、解説して、確認テストを行います。
でも本当に子どもたちに伝わっているのでしょうか。重たい教室の空気が先生に反省を促します。
歴史の面白さを感じてもらえているのか。それが鍵です。
先生もお疲れですか?ときには、手を変え品を変えて、教室に活気を取り戻してくださいね。
子どもたちこそ勿来高校の主役ですから。
無から有へ・・・
6月19日(金)は生憎の雨で、予定されていた2年生の校内清掃ボランティアが延期となりました。
3年生選択授業美術は10名の生徒が選択しています。それぞれに豊かな感性を表現してくれます。
今回は土偶の製作です。土偶は1万年前縄文時代の土でできた人形です。特徴は3つあります。
1つめは装飾が施されていること、
2つめにほとんどのモチーフが女性であること、
3つめに壊されて埋められていることが多いというものです。
彼らは文字を残してくれません。私たちはあくまで彼らの作品から、メッセージを受け取るしか方法がありません。
まず、図書館でさまざまな本から土偶を探しだし模写します。そこから感じ取ったものをベースにデザインを起こします。
そして紙粘土を用いてそれを立体的に表現し、当時の様子を頭の中でカラー映像に変換し絵の具で彩色します。生徒によって様々です。
無から有を生み出す力。そこに1年間の創作活動の目標を絞りたいと思います。
デザイン画と作品立体物作成にかかわる想像力が感性を磨きます。
熱気のある空間で・・・
6月18日(木)、この日は午後から学校評議委員会が開催されました。地域の方の意見をお聞きし、学校運営に役立てようというものです。
この日は3年生が2時間連続の授業を行います。5つ用意された科目から、自分の進路に適したものを選びます。国語、数学、英語にスポーツ、保育とさまざまです。
英語の授業では「ここはねらわれるぞ。マーカーを引きなさい。」と大学受験を目指した指導が行われていました。
先生は朝7時前に学校に来ます。舞台となる会議室の窓を開け、授業の準備にとりかかります。
前回の復習、今回の予習、受験に必要なポイント、そして人生訓と、教材作成に邁進します。
選択した生徒は1名です。彼も必死になって、先生から受けた心からの指導に応えようとします。
毎日出された課題をこなし、単語を覚え、そして先生から受けたアドバイスを心に刻みつけます。
教室全体がエネルギーに満ちあふれていました。お互いのエネルギーが渦を巻くような空間に、情熱がみなぎっていました。
① Integrity(品位) ② Passion(情熱) ③ Solidarity(結束)
④ Discipline(規律) ⑤ Respect(尊重)
このラグビー憲章は昨年度から先生が掲示しています。勿来高の生徒達みんなに伝えたいメッセージです。
こころもからだも・・・
6月17日(水)、昨日の雷雨が嘘のように雲1つ無い青空が、広がり爽やかな風を運びます。
平常授業が再開されて半月あまりが経ちました。連日の蒸し暑さと生活リズムを上手くつかめないことから、
体や心の不調を訴える生徒が目立ちます。
その様なときに、まず対応していただくのが保健室にいる養護の先生です。けがの応急処置、検温、問診、
時には悩み事へのアドバイスと、私たちの心と体のケアをしてくれます。
彼女は訴えます。感染症の流行が収まったとはいえない時期です。以前にも増して体調管理をしっかりしてください。
まずは毎日検温をすること。平熱を把握していれば、体調の変化に気づきやすいものです。
そして、うがいや手洗いを頻繁に行うこと。どこから病原菌が入ってくるかわかりません。
日常生活を取り戻した今だからこそ、油断せずに体の調子を整えてください。
病は気からと言いますが、健全な肉体には健全な精神が宿るとも言います。心も体も健康でありたいですね。
保健室の先生は大の動物好きです。豆柴を3匹も育てていらっしゃるそうです。
保健室から中庭が見えます。今はツツジが盛りを迎えています。
「気持ちのコントロールをしてみよう!~イライラ感情のコントロール~」
6月19日(金)の5校時に、本校1学年が年間に6回実施しているスキルトレーニングの3回目として
「気持ちのコントロールをしてみよう!~イライラ感情のコントロール~」というテーマで、総合的な探究の時間を実施しました。
イライラ感情コントロールの方法として、
ステップ①でストップ(落ち着く)、
ステップ②で考えよう(解決方法を考える)、
ステップ③でチャレンジ(考えたことをやってみる)の3ステップで行うことを学習しました。
友だちや親との会話などを実際の場面を題材にしてどのようなことを伝えたらよいか考えました。
役を生徒が演じるなど、身近な課題として取り組むことができました。
しどけない表情も・・・
6月16日(火)、先日いわき地区の校長先生方による学校運営について話し合いがもたれました。
感染症のため、まだ先の見えない面もありますが、与えられた環境で精一杯、青春を謳歌しましょう。
1年生男子の体育は、第一体育館で行われました。この建物は昭和34年に建てられたドーム型の個性的な姿を見せてくれます。昭和45年に第二体育館が建てられたため、旧体育館ともよばれます。
この日も気温が30度近くに上がりました。体育館の窓やドアを全開にし、休憩と水分補給の時間をこまめに入れながら、授業が進められました。
準備体操の後、この日のメインであるバスケットボールに移ります。シュートやパスの練習をへて最後に試合をしました。
みんな教室では見ることのできない動きや表情を見せてくれます。とくに今は授業で、ペアワークができません。
さらにマスクをつけているため、顔の半分が隠れていてなかなか表情を伺うことができません。
しかしここでは違います。体育館の中をあちらこちらと跳びまわり、溌剌(はつらつ)とした笑顔を見せてくれます。
髪ふりみだし、汗まみれになる、そんなしどけなさも時には心と体の解放につながります。
消費者主権!自分で選んで・・・
6月15日(月)、学校が日常を取り戻してから2週間になります。全国的に梅雨入りが宣言され、連日蒸し暑さが続きます。
2年生の家庭総合では、食品に用いられる着色料の種類を、実験をとおして判別し、食品表示欄に記される成分と照合するというものでした。
3種類のゼリーと2種類のジュースをそれぞれガラスカップに入れます。そこに小さじ1杯の酢をいれて、中に毛糸を浸します。
それを半分まで水を満たしたフライパンで15分加熱します。それぞれの毛糸の色はどのように変化するのか・・・。
私たちが毎日口に入れる多くの食べ物には、色がついています。合成着色料か天然色素が利用されています。
どちらも法的に認められている色素です。どちらかが危険であるというわけではありません。
私たちは消費者として日々様々な商品を購入します。今自分が口にするものが、どのような成分から成り立ち、どのように体に作用するのか。
私たちは健康な社会生活を送ることができるためにも、商品を自分で選ぶ力を身につけなくてはいけません。
密着をさけるため、2グループに分けて実験しました。調理実習が思うようにできない時期です。先生も様々な工夫をされています。
なぜ?なに?を大切に・・・
6月12日(金)昨夕の雷雨が嘘のように晴れ上がり、朝から蒸し暑さが続きます。
6月15日より各教室のエアコンが運転開始しました。熱中症にならないように、水分をこまめに摂りましょう。
1年生 地学基礎の授業では太陽系について、学んだことを整理するプリントに取り組みました。
半径が一番大きな惑星は?衛星をもたない惑星はいくつ?恒星の数は?さまざまな問いかけがなされます。
その中で「先生!小惑星でなく小惑星帯ではいけませんか?」とある生徒が質問します。先生はこう言います。
「問題文をよくご覧なさい。どうかな?星を答えなさいとあるからですよ。でもいい質問です。自分で考える習慣を先生はみんなに身につけて欲しいと思っています。」
授業の終わりに、次回は先生が太陽系の誕生を熱く語るぞとおっしゃいました。楽しみですね。
扇風機が欠かせません。エアコンもそろそろ活躍する時期ですね。
まずは自分を知ることから・・・
6月11日(木)保健の検診が続きます。内科検診、歯科検診など健康チェックを怠らずに。
今日は木曜日で、ALTのチェイス先生の授業がありました。教室全体にパワーがあふれる時間です。
2年生は”Prefectures Quiz.” チェイス先生が、ある都道府県に関するヒントを出します。
4つ出すまでに、早く解答にたどり着いたグループに、より高いポイントが与えられます。
例えば第1ヒント、1612年に徳川が建てた城がある。第2ヒント、中日ドラゴンズ。第3ヒント、赤味噌が有名。第4ヒント、トヨタ。
勿論これを聞き取りやすい英語を伝えてくれるのですが、なかなか正解に到達できない。
英語が理解できないわけではなく、日本にどのような歴史や文化、特産品や企業があるのかを知らないのです。
国際化に英語は必要です。しかし、伝える知識があってはじめて、自分自身のことや生まれ育った国のことを紹介できるのです。
ぜひ身の回りのことに興味をもってください。何かが見えてくるはずです。
窓をあけ、扇風機を回し、換気を充分にしながらのグループ学習です。
意見を出し合うことは学びの大切な要素です。
集うからこそ・・・
6月10日(水)、学校再開から10日が経ちました。先週は月曜日から金曜日まで、50分授業を6時間と部活動が開始し、通常の学校生活に戻りつつあります。
3月初旬からの断続的な臨時休業のために自宅学習が続き、外出も制限されていました。
人によっては生活のリズムがくるい、学校の生活環境に慣れるまで時間がかかったのではないでしょうか。
また、久しぶりに他者と生活を共にすることになります。人と時間を共有すれば、必ず軋轢(あつれき)が生まれます。
時には嫌な気分になることや友だちとのいざこざもあったのではないでしょうか?
でも、そのような山や谷を乗り越えることによって、得られることがきっとあります。
何もせず、誰とも接することがなければ、何の軋轢(あつれき)も生じない代わりに、人と人とが醸(かも)し出す安心感を得ることもできません。
学校では、みんなが集うことによって育まれる温かさを感じて欲しい。
今はヨコに並んで食べていますが、また顔を合わせて笑いながらランチしたいですね。
基礎が大切・・・
6月9日(火)、1年生の体育、男子はソフトボール、女子はバドミントンです。
女子の授業では、まず軽いランニングの後、ラジオ体操をしました。
そして柔軟体操、腕立て伏せ、腹筋、背筋、ジャンプ、そして30秒走を3本と続きます。
ここまでの基礎トレーニングに30分を費やしました。
先生は言います。今、子どもの頃に外で遊ぶ機会が少なく、鬼ごっこや草野球、ボール遊びなどで自然と身についていた基礎体力が備わっていない生徒が増えている。
基礎体力が無いと、就職した際、思うように体を動かせず、働きながら、家庭生活を送ることは難しい。
だから授業では基礎体力の向上に重点をおきたいと。
その後、子どもたちはバドミントンのラケットとシャトルを手にします。人によってはスマッシュの速さが
時速300㎞にもなるという球技ですが、この日はリフティング。5回できたら終了です。みんな課題をクリアすることができました。
何事も基礎が大切です。5回のリフティングができないと時速300㎞のスマッシュを放てません。
基礎体力があって初めて、社会生活が充実するように。それに気づかされた授業でした。
勝つためばかりではない(バレーボール部)
6月8日(月)練習が再開されたバレー部。部員が1名という時期がありましたが、
現在は2年生2名、1年生1名の計3名が、顧問の先生から指導を受け、久しぶりにバレーの楽しさを味わいました。
バレー経験の無い子どもたちへ先生はバレーの面白さを伝えます。マンツーマンで手の形、構え方、腕の振り具合と身振り手振りを交えながら教えます。
はじめてだから上手くいきません。慣れてないから腕や掌が痛くなります。それでも幾度となく、十数メートル先にある高いネットめがけてサーブを繰り返しました。
部活終了間際、サーブしたボールがネットを超えて、相手陣内へ飛び込みます。この日の練習で、彼女は1つの目標を達成させました。
誰もがはじめから上手なわけではありません。どんなに練習しても人より上手くなるとは限りません。人それぞれです。ただし1つだけはっきりしていることがあります。
目標を達成しようという心の強さは、バレーボールだけでなく、生活していく中で大切な力であるということ。
先生は勝つためにバレーを教えません。成長するために一緒にコートに立ちます。そんな情熱のこもった練習風景でした。
強くて大きなチームにいたら気づくことのできないことを身につけることができます。
いつか誰かの太陽に・・・
6月8日(月)、この日から長い間休止していた部活動が再開されました。暑さも日増しに強まります。
熱中症に注意して、適度の休憩と水分補給に心がけてください。
この日3年生英語の授業では、ひとつの単元が終わり、生徒たちは、先生が用意したプリントを使って、何度も繰り返し要点となる文章を復習しました。
担当の先生は、毎回授業の始まりに”Today’s Power Phrase”を子どもたちに伝えます。
先生がこれまでに出会った心をふるわせる言葉です。
“The sun is always shining on you.”
先生は熱く語ります。
太陽はいつでも君たちを照らしてくれている。雨の日も曇りの日も必ず太陽は空から君たちを見守ってくれる。君たちにはそんな太陽のような存在になって欲しい。
その願いを込めてこのフレーズを伝えたいと。
“nice guy”である先生の愛情が教室全体にひろがります。
残念ながら今はペアワークができませんが、基礎をきちんとかためていきましょう。
「ようこそ先輩」(進路講話)
6月5日(金)に、3学年を対象に進路講話「ようこそ先輩」を実施しました。
平成30年度に本校を卒業し、地元企業に就職した2名の先輩をお招きして、自身の進路活動の経験談や
就職後の話を聞かせていただきました。
社会人として気を付けていることや苦労したこと、高校生のうちに身に付けるべきことなど、ご自身の体験とともに説得力のある話を聞くことができました。
生徒のメモ用紙には、びっしりと大事なことがメモされており、卒業生のお2人の思いが、確実に生徒の心に響いていました。
7割減・・・
6月5日(金)、今日は3年生対象に卒業生を招いて、就職についての心構えについてお話を伺いました。
この日3年生の国語表現の授業で、はじめに先生はこう伝えます。
「去年の今頃は、20社が学校にいらっしゃいました。でも今年は3社です。でも頑張ろう!」
感染症拡大の影響もあり、企業によっては採用を見合わせている場合もあるようです。
いずれにせよ今年の就職活動は苦労しそうです。
そのような中、3年生は敬語の勉強をしていました。普段家族のことを「ママ、パパ」とよんだり、
自分のことを「ヒロコは・・・」などと名前で表現したりすることがあると思います。
しかし社会人として相手と接する場合、その言い方を変えることが求められます。「母、父」「わたくし」などどと。
この日はある場面では、尊敬・謙譲・丁寧語いずれで表現すべきなのかをあらためて学びました。
社会には常識やルールがあります。みんなが一緒に集う場所だからです。面倒くさがらずに身につけていきましょう。
歴史が物語ること・・・
6月4日(木)は、今年度初めてスクールカウンセラーさんが来校されました。胸に抱えていること、
それがたとえ解決されなくても、人に話すことでホッとできることがあります。ひとりで抱え込まないでくださいね。
この日2年生、日本史の授業は、幕末維新期を取り上げていました。
将軍の跡継ぎを誰にすべきか、アメリカと通商貿易をすべきかを焦点に国内は、一橋家の徳川慶喜と紀州藩主徳川慶福とをそれぞれ推す、二つの派閥に分かれていました。
後者を支持する彦根藩主井伊直弼が大老となったことにより、日米修好条約の締結と、第14代将軍徳川家茂の就任とが一気に進められ、反対派は粛清されます。
これを安政の大獄といいますが、それに対抗すべく尊王攘夷派は井伊直弼を暗殺します。これを桜田門外の変といいます。
先生は説明しながら黒板に整理していきます。さらにプリントをつくって、大切な言葉を子どもたちにチェックさせていました。
さて、後でノートやプリントを見返したとき、理解できますか?きっと日本史だけに漢字の羅列で、試験前には「暗記は苦手」と思う人もいるのではないでしょうか。
歴史は人の営みを科学的に物語ったものです。漢字と漢字の間にどのような関係を見つけ出すのかが大切です。
決して暗記科目ではありません。ぜひ、先生が物語る人々の営みに耳を傾けてください。
先生が作成したプリント。たくさん書き込みがあります。人に何かを伝えるためには、その何十倍もの勉強が必要です。
今の暮らしが未来の姿を・・・
6月3日(水)、今日は全校生徒が歯科検診を受けました。歯は健康のバロメーターといわれます。
食後に歯を磨く習慣を身につけましょう。
去年から家庭クラブや保健委員会のみなさんが中心となって、昼休みには歯を磨こうという呼びかけをしています。
ぜひ卒業までに虫歯を無くしておきましょう。
1年生の現代社会の授業では、資源やエネルギーについて学びました。
化石燃料、原子力、再生可能エネルギーとそれぞれのエネルギー源には長所と短所があります。
浜通り地域は以前石炭の採掘が盛んでした。また大地震前までは原子力発電が行われていました。
私たちが経済活動する上でエネルギーは欠かせません。だからこそ地球を次の世代に手渡すためにも、
持続可能なエネルギー環境を整えなければいけません。
虫歯は日常生活の結果をあらわします。未来の社会は今を生きる私たちの生活にかかっています。
一人ひとりが地球に暮らす一員としての自覚をもちたいですね。
中庭には池があります。今、睡蓮が大輪の花をつけつつあります。
いつまでもここに通う子どもたちに残したい風景です。
ユニバーサルデザイン・・・
6月2日(火)、2年生数学の授業で、先生がじゃんけんで昔の人の「ちょき」はこうだった、
と手でその形を示しました。そもそも「じゃんけん」というかけ声ですら地域によって異なるようです。
1つの遊びをとってみても、時代や地域によってその人が頭の中に思い描く映像が異なるようです。
さて、授業は順列。「男子2人、女子3人の中から両端を男子、間に女子2人、合計4人を並べる組み合わせは?」
一見難しそうですが、先生は図を交えながらいろいろな場合の数を整理しました。
これからは多様な文化をもった人々が共に暮らす共生社会が求められています。
学校においても、どのような地域で育ち、どのような個性を持つ人でも共に学ぶことのできる環境整備が必要です。
数学の先生は、授業のユニバーサルデザイン化から、子どもたちにそれを伝えようとしたのかもしれません。
言葉を映像に置き換えることで、たくさんの人が情報を共有できるようになりますね。
学校に何気なく咲く花を生徒が摘んでくれました。咲かない花はありません。
多様性・・・
6月1日(月)から3学年みんなが集います。
2年生生物基礎の授業では、前回の実験プリントのまとめと、整理ノートでの学習でした。
顕微鏡の使い方を教科書を用いずに調べる。それに基づいて使ってみる。想定通りの結果になったのかを振り返る。
「事前に情報収集し、実際にやってみる。結果を振り返り間違えを繰り返さない。
これって人生と同じだよな!」
先生からそのような言葉が聞かれました。
生物の授業では「多様性」という言葉が用いられます。これは生物の豊かな個性のつながりを指します。
先生は君たちが導き出した答えがそれぞれ違っているのも多様性だと伝えます。それぞれが異なる情報源から得た知識で、
独自の成果を出す。そこから学ぶこともまた人それぞれに貴重な知恵です。誰もがみんな主役です。
みんなが自分で調べた個性豊かなプリントに目を奪われます。
この日は衣替えの日でした。みんな爽やかな夏服姿でした。
シリウスに向かって飛べ!
5月29日(金)今日は1,3年生の登校日です。分散登校最後の日になります。
1年生はこの1年間、地学基礎を学びます。宇宙や地球のこと、そのでき方や育まれる生物を学ぶことになります。
この日はまず科学についての話題をみんなで考えました。「カブトムシは脚をあげておしっこをする?!」
という話題をあげた生徒がいました。真偽のほどは定かではありませんが、少なくとも同様な行動をとる生物、
例えば犬などはなぜ脚を上げるのかをみんなで考えました。
次にこれから学ぶことを教科書で確認しました。私たちが目にする太陽から光は8分前に、シリウスからは
8年あまり前に発しました。先生はジブリ映画『風の谷のナウシカ』で主人公が「シリウスに向かって飛べ!」
という台詞から、天体に興味をもったことを熱く語られていました。
衝撃を受けたことや、疑問に思ったことを深く突き詰めていくこと。
きっとそれが本当の「学び」なのかもしれません。何に感動するかは人それぞれです。
ぜひいろいろな体験をして感性を磨いてくださいね。
日本人・・・
5月26日(火)6時間目2年生の教室で、俵万智さんの随筆『さくらさくらさくら』の授業が展開されました。
日本を代表する文学である『源氏物語』。その中に描かれる恋情は外国の人の心へも響きます。
ところが『伊勢物語』に載せる在原業平がさくらを詠んだ歌はなかなか理解されることがないといいます。
また淡いピンクの桜色もまたさえない印象を持たれるようです。
子どもたちはその俵さんの文章を読み解きます。
咲くまでにわくわくし、満開に感激し、散り際にわびしさを感じる・・・
そのように歌われる日本の歌謡曲を思い出しながら、日本人にとっての「さくら」を再認識しました。
タンポポ、アジサイ、アサガオと身近な花はたくさんあります。でも日本の花といわれるとどうもピンとこない。
これからたくさんの人たちとの出会いと別れがあるでしょう。
その経験の中で自分の考えをあらためて知ることがあるでしょう。様々な文章に触れてくださいね。
先生お手製の授業プリントに取り組む生徒たち。
自分を大切に・・・
5月26日(火)は1,2年生の分散登校日でした。2年生の保健の授業では、はじめに自分の
健康状態を記録するカードが配られました。
コロナウィルス感染拡大をきっかけに、あらためて日々の体の状態を把握しておくことで、
変化に気づくようにしようと、保健体育の先生が提案されました。
寝不足や不規則な食事などちょっとしたことで、体に変化が現れることがあります。
平熱や脈拍数を把握しておくことが、これからの生活の中で、自分を守ることにつながります。
さて、この日の主題は青年期について。「みんなは大人ですか?子どもですか?」という問いかけに、みんな考え込んでいるようでした。
徐々に成長していく体に、頭と心が上手く折り合えない。
だから悩み苦しみ時に自分を傷つける。でもそんなことして欲しくない。
命は大切だから・・・
そんなメッセージがこめられた授業でした。
脈拍数を数えました。今自分はどのような状態にあるのかな?それを毎日記録してみましょう。
無理なダイエットは成長を妨げます。また、心の不安定な状態から逃れようと、違法行為に走る人もいます。
その様なとき、周りの人に助けを求めてくださいね。