今日の勿来高校

ソウルフード・・・

7月16日(木)、今日はお弁当販売の現場へ足を運びました。

4時間目終了のチャイムが鳴ると、各教室から子どもたちが財布を片手に、昇降口へ急ぎます。お弁当やお総菜、パンの販売が行われるからです。

唐揚げ弁当やカツ丼、メロンパンにメンチカツなど3つのお店が私たちのお腹を満たしてくれます。

「今日はお好み焼きが食べたい!」と心に決めて、午前中の授業を頑張ったのに、買いに行ってがっかり、売り切れということもあります。

必死に駆け込む気持ちも分かります。

学生時代の昼食の思い出は、懐かしさでいっぱいです。

筆者は小学校時代の給食の揚げパン、中学校のカレーライス、高校では鶏そぼろ弁当と素朴なメニューでしたが、もう一度食べてみたいと思います。

きっとみなさんもいつの日か、今手にしているお弁当やパンの味を懐かしく感じることがあるでしょう。三つ星レストランのメニューは確かに美味しい。

でも、地元のお店屋さんが作ってくれた味・・・。これぞソウルフード

nacoro広場始動・・・

7月14日(火)、七夕からちょうど一週間が経ちました。願い事はかないましたか?思い人に会うことはできましたか?

本校では、先週、期末考査が終わり、あらためて七夕をテーマに「Star Festival in Nakoso !」というプロジェクトを立ち上げました。

本校生といわき支援学校くぼた校生との交流を深めるため、互いの校舎を行き来する連絡通路に「nacoro広場」を設置し、両校生徒が短冊に願い事を書いて、竹笹に飾り付けるというもの。

 

ところで「nacoro」とは両校生徒が、企業で不要になったエアバッグやパラシュート素材で作成した製品のブランド名です。

完成品は様々な行事で販売されています。両校の絆を示すこのブランド名を用いて、今後もいろいろな企画を通じて共に学ぶ空間を演出していきます。

今回はその企画の今年度第1回目ーー。両校生徒が短冊に書いた願い事には違いがあります。いや、両校の違いというより、子どもたちひとりひとりの感性の違いが浮かび上がります

それぞれの個性を認め合うこと。社会生活を営む上で最も尊重されるべきことです。この広場を通じて、優しさを感じ取ってほしいと思います。

 

nacoro広場に飾られた短冊には、心を振るわされるようなものもあります。子どもたちの願い、かなえてください。

 

nacoroブランドの製品の一部です。

道具は使い方次第・・・

7月13日(月)、梅雨空が続きます。九州や中部地方では大雨による災害が起きました。河川が集中するいわき地方。ハザードマップを確認しておきましょう。

 

2年生 家庭総合の授業では、調理技術の検定試験に向けて、キュウリを半月切りにする練習が行われていました。

30秒の間に、2ミリまでの厚さで何枚切ることができるか。検定では9枚以下を0点、50枚以上を25点として採点されます。

 

普段包丁を扱っている生徒もちらほら見受けられます。「トントントン」と小気味よい音が聞こえてきます。反面、包丁と格闘しながら5ミリをこえる厚さで完成させる生徒もいました。

何度かの練習を重ね、誰もが徐々に技術を向上させていきました。包丁は危険な道具です。使い方を間違えれば、自分の指に傷をつけることになります。

慎重になるのも当然です。しかし使い方さえ覚えれば、便利です。美味しく美しい料理を完成させることができるのですから。

 

道具は使い方次第で、危険な道具にもまた便利にも使えます。焦らず急がずゆっくりと、様々な技術を身につけていきましょう。恐怖心が薄れます。積極性が出ます。自分の技術で目の前の人が笑顔を見せてくれるのだから。

数十分の練習で、50枚から100枚になりました。でも、「慣れ」は事故につながりやすいと言います。危険な物を扱っているという気持ちを忘れないでください。

権利と義務と・・・

7月10日(金)、3年生を対象に職業人講話が開催されました。企業の採用担当者と、採用されて数年の若手社員の方々から、

企業の求める人材像や働いてみての感想など、働く場での生の声をお聞きすることができました。昨年度卒業した先輩も来校され、

立派な姿で話す様子を見て、3年生の皆さんも社会人になることへの期待と責任感の重さを実感したことでしょう。

7月11日(土)、体育館では女子バレー部サッカー部練習に汗を流していました。

バレー部ではこの日、女子部員1名を2人の先生がつきっきりで指導しました。少人数とはいえ、真剣な眼差しが胸を打ちます。

サッカー部は遠野高校との合同練習です。夏の大会では、連合チームとして参加するため、休日には互いの学校を行き来して、チーム力を高めます。

 

遠野の先生はおっしゃいます。「君たちには練習をする権利がある。しかし皆さんのおかげで練習できている。だから精一杯打ち込むことが君たちの義務だ。

私は監督をやらせていただく。だから君たちにサッカーを通じて技術はもちろん、人間として大切なことを伝えるのが義務だと思っている。」と。

 

働くことや勉強することは私たちの権利です。しかし同時に義務があることも忘れずに、生活してください。頼もしい人になりましょう。

自衛隊説明会/OG訪問

7月9日(金)テスト最終日の放課後。自衛隊福島地方協力本部いわき地域の隊員の皆様による自衛隊説明会、

ならびに地元企業に就職した先輩によるOG訪問を開催しました。

 

自衛隊説明会では、自衛隊にはどのような部署があり、どのようなことを学ぶのか?どんな資格を取得できるのか?採用試験はどのようなものか?など説明いただきました。

また、平成30年に高校卒業された自衛官の方とも直接お話し、生徒達にとって自衛隊員という職業が身近に感じられる説明会となりました。

OG訪問では、先輩が就職された企業について、製造の仕事に就職する上での心構え、試験に向けて取り組むべきことについてお話しいただきました。

就職活動に向けた準備も最終段階に入りました。3年生全員の進路実現を期待しています。

期末考査4日目

7月9日(木)、期末考査最終日です。1年生地学基礎、自習、数学Ⅰ、2年生コミュニケーション英語Ⅱ、

自習、現代文B、3年生選択科目(生活と福祉・ファッション・生物演習・簿記)、自習、化学基礎に臨みます。

 

定期考査が終わり、ホッと一息、友達と遊んだり、アルバイトを再開したり、自宅で思う存分ゲームをしたりと、それぞれの方法で心を解き放っていることでしょう。

 

筆者が学生の頃は、一番憂鬱な日でした。いつもより、長くて厳しい部活が待っていたからです。

ただその頃に母が、作ってくれたシーチキンの入ったおにぎりの味は今でも忘れることのない思い出です。

 

ところで、全てのテストが終わった後、各クラスで避難経路の確認が行われました。

いくつかの出火場所を想定し、どのように行動すれば、スムーズに待避できるか、知恵を出し合います。

大地震にともなう原子力災害や、大雨にともなう洪水や土砂崩れなど、私たちの暮らす地域には、さまざまなリスクが時折顔を見せます。天災は突然やって来ます。

君たちには未来があります。命はひとつです。大切にしてください。

テストも終わり、穏やかな雰囲気の中で、防災教育が行われました。

「生徒一人ひとりの命を第一に」そう語りかける先生の姿が印象的でした。

定期考査3日目

7月8日(水)、1年生は家庭総合、自習、コミュニケーション英語Ⅰ、2年生は保健、自習、古典A、3年生は選択科目(地理A・フードデザイン)、自習、数学Ⅱの試験に臨みます。

 

1年生に高校で初めて受けるテストについて、感想を聞いてみました。「保健がやばいです。」「どうして?」「勉強しなかったから・・・」それはまずいですね。

保健は高校で初めて学ぶ科目かな?「怖いです・・・」「どうして?」「赤点とらないかどうか心配で・・・」そうですね。

高校にはいわゆる「赤点」というものがあり、一定の成績をとらないと進級できなくなりますから。

「中学校の時よりできました!」学ぶ科目も友達も、先生も制服も全部違う環境で、あらたに第一歩を踏み出そうとする意気込みが伝わります。

これからは、自分で解決しなければならないことが増えていきます。

これまで「こどもだから」と家族や先生、周囲の人たちが守っていてくれた部分を、少しずつ自分の責任で行うことが期待されます。

そこには怖さや不安がつきまといます。しかし、こられを乗り越えることで、人は成長します。焦ることなく、失敗を恐れず、挑戦していきましょう。

 

1年生、テスト前の教室では、不安を胸に抱きながらも、それぞれの方法で、心を落ち着かせるべく、開始までの時間を過ごしました。

定期考査2日目

7月7日(火)、1年生は国語総合、音楽Ⅰ、保健、2年生は生物基礎、自習、日本史B、3年生は国語表現、選択科目(教養数学・英語表現・発達と保育)、世界史Aに取り組みます。

 

ところで今日は七夕です。辞書には「五節句の1つ。陰暦7月7日に織女星と牽牛星をまつる行事。この夜、2つの星が、

年に1度だけ相合うという中国の伝説によるもので、葉竹に五色の短冊などを飾り付け、技芸の上達を願う。」(小学館『現代国語例解辞典』)とあります。

 

ーー年に1度、愛や夢を確かめる、そんな1日なのかもしれません。英語の先生が推薦する曲があります。ディズニー映画『ピノキオ』で流れた『When you wish upon a star(星に願いを)』です。

彼は言います。「今日は七夕・・・。星に願いをかけてみてはいかがでしょうか?晴れるといいね!」と。

愛や夢、希望や理想・・・。目で見ることも手で触ることもできません。ところがこれを心の中で暖めておくと、不思議と力がわいてきます。まるで魔法です。

心が折れそうなとき、夢や希望を思い出してくださいね! 

朝のSHRで担任の先生は、クラスの子どもたちの様子を確認します。また、机やドアノブなどの消毒などを行い、試験を受ける環境を整えます。

定期考査1日目

7月6日(月)、1学期の期末考査初日です。3年生にとっては進路活動をする上で、大切なテストです。緊張感がみなぎります。

本日は1年生が現代社会、自習、国語総合、2年生が数学A、自習、家庭総合、3年生が現代文B、自習、コミュニケーション英語Ⅲのそれぞれ3時間です。

 

30数年前、筆者が高校生の頃、テスト前の勉強を家でしていたとき、隣の部屋の兄から、「うるさい!」とよく叱られました。

その頃、私は自分で自分に講義する形の勉強をしていました。『動物細胞と植物細胞の構造は?それは・・・』『では、その違いは?それは・・・』

『違う!もう一度・・・』これを夜な夜なひとりで叫んでいるのだから、隣の部屋で眠りにつこうとしている人にとってはさぞ気味の悪い情景だったでしょう。

 

でも、テストに臨むに当たって「アウトプット」の訓練も必要です。何度も書いて覚えたつもりになっていても、

本番では「のどまで出かかっているのに・・・!」という経験があるでしょう。それを防ぐためにも、答える練習をしてください。

 

休み時間、次のテストに備えます。今しかできない「努力と苦労」はいつの日か「思い出」に変わります。

いくつもの個性・・・

7月3日(金)、3年生美術選択者の授業。以前お伝えした通り、土偶の特性を学んだ上で、実際に現代的な要素を取り入れた、オリジナルの土偶を作りました。

この日は、自分の作品への自己評価と、友だちの作品への感想を書きました。

10名の作品の評価です。しかも点数化することのできない魅力を文章で綴ります。

「髪にメッシュが入っているのが好き」「少し筋肉質みたいな土偶が面白い」「黄色のネックレスのようなものが金メダルにみえた。2020年東京オリンピックですね」など。

思いつきもしなかった作品の特徴が受け手の感性によって浮き彫りにされます。

 

土偶の固定概念を現代的視点から崩す。周りの雰囲気や流行、気づかずに自分たちの行動に影響を与えているものに、苦しんでいませんか。

物の見方は人それぞれのはずです。もっとおおらかに、自分を表現していってください。

なんでリンゴじゃなくて数字なんですか・・・

7月2日(木)、期末考査を来週にひかえ、子どもたちの勉強熱も高まっています。授業中、復習のために先生から出された問題に答える生徒。

提出しなければならない課題に格闘する者。教え合う姿ーー。学び合う空間がこの一週間に展開されています。

1年生の数学Ⅰの授業では、連立不等式の授業が行われていました。数学に苦手意識をもつ人もいるのではないでしょうか。ある3年生がこんなことを口にしていました。

「どうして数学は数字なの?リンゴ1個とかでは駄目なのかな・・・」その気持ちは分かります。4分の1はリンゴを4つに分けた内の1つ。100円のリンゴを3個買えば300円、8%の税金がかかって、324円を支払う。

今回の応用問題は1つのヒントになるかもしれません。

30㎝の土台に、高さ19㎝のブロックを積み上げて、160㎝以上のブロック塀を完成させるには、ブロックがいくつ以上必要か。ホームセンターの売り場で直面しそうな問題です。

直面する事象を数式にできるか。そしてそれを解くことができるか。

そのために、順をおって論理的、合理的に考えることができたか。数学を学ぶ目的の1つです。

 

抽象的な数字や記号をもちいて、頭の中で筋道を組み立てる。だからこそ、答えだけをノートに書いてはいけません。途中、自分がどのような歩みをとったのか。それが肝心です。人生と同じです。

放課後、授業で分からなかったところを、先生に教えてもらいました。

一緒に踊ろう・・・

7月1日(水)、1年生音楽の授業ではロックとヒップホップのリズムを、手や足で拍子をとっていくというものでした。

8ビートを体で表現することに、はじめは慣れない生徒たちも、時間が経つにつれて、体が動き出します。

 

今回はここまででしたが、ロックやヒップホップのリズムに合わせて、実際にグループごとに踊るような授業も考案されています。

その目的は、準備体操としてのストレッチや実際に踊ることによって、体幹部を鍛えたり、仲間との交流を楽しめるような機会が設けられるからです。

知識の習得にとどまらず、創造力、人間関係形成力などさまざまな力の育成につながります。

交流をとおし、互いを認め合うことができれば、満たされた気分になります。

 

これらの力は、現代社会に求められるものだといわれます。テレビなどでよく目にするいきいきとした笑顔でダンスを楽しむ子どもたちは、

きっと意図することなく、その力を発揮し、お互いが相手を尊重することに、肯定感を抱いているのかもしれません。

 

知識や技術は使って初めて、何かを生み出します。教え教えられ、創造する過程で、人との交流が生まれ、新しいものができあがるからです。

時に共同作業は他者との軋轢を生じさせます。しかし勇気を持って踏み出してみましょう。これまでとは違う風景が生み出されるはずです。

階段を一歩ずつ・・・

6月30日(火)、7月1日には求人票は公開となり、3年生は本格的な就職活動の開始となります。そこで3年生の授業をのぞいてみましょう。

ーー数学Ⅱの授業。担当の先生はいつも大型画面に授業の要点を映し出しながら、分かりやすい授業を心がけます。

この日は因数定理を用いて因数分解をするというもの。例題、演習問題、最後に発展問題へと進みます。

まだ充分に理解できず先生や友だちに聞く不安な顔、発展問題を正解して達成感にあふれた笑顔とさまざまでした。

しかしそれぞれののペースで、先生が1時間の間に用意した階段を上っていきます。

ーー化学基礎の授業では、原子について学びました。原子核、陽子、電子、中性子という構造や、その質量の示し方など、

目に見ることのできない物質を、先生は野球場や定規、身の回りの品々から想像できるように工夫して話してくれました。

教科書の用語を学び、その概念を理解する。その知識をもとに計算問題へと進む。

難しいなと思うことも、階段を上がるように一歩ずつ理解していけば、いつの間にか次のフロアに到達します。

就職活動には不安がたくさんあります。でも一歩ずつ足を進めていけば、必ず違った世界が目の前に現れるはずです

今日もまた大切な日・・・

6月29日(月)、本日から期末考査1週間前です。6月1日から本格的に学校が再開され、1か月が経ちました。

この間、授業や部活、何より社会生活を送ることで、心身ともに疲れがあらわれる時期かもしれません。

 

3年生の世界史Aでは、期末考査に向けた復習が行われました。先生の質問に生徒が順番に答えていく。途中で間違えるとまたはじめの問題から。

子どもたちは緊張感を持ちながらも、最後の問題の答えが出たときには、笑顔で拍手していました。

 

2年生の数学Aでは「排反事象の確率」がテーマです。1から7までの数字から、1をとる確率と、偶数をとる確率は互いに両立しないため、それぞれの確率を別に求め、解同士をたす。

何問かの練習問題をこなすうちに、答え合わせが待ちきれずに、先へ先へと問題を解く生徒も見られました。

 

1年生の国語では、随筆を読んで筆者の主張をとらえようとするもの。題材は加賀美幸子さんの『メッセージ探しの旅』。

人生に起きるよしなしごとから、その人が何を受け取り、どのように内面化していくのか。その考え方に子どもたちは共感します。

 

何ということもない1コマの授業。それが人生にどのように役立つのか。明日からの生活にどう影響するのか。

今は答えることができません。しかし物憂げな一瞬一瞬であっても、その積み重ねが、人生を彩ります。

今日という日を馬鹿にしてはいけませんよ。

期末考査の時間割も発表されました。計画的に学習しましょう。

白紙の画用紙に幸せを・・・

6月26日(金)、この日は校舎をともにするいわき支援学校くぼた校の学校説明会がありました。

来年また新しい仲間がたくさんできると嬉しいですね。

3年生の美術選択者は、学校から歩いて十数分の國魂神社へ、写生に出かけました。何を描こうか?本殿の神社建築、鳥居、大木、釣鐘、石灯籠と目をひく作品は多々あります。

しかし白い画用紙に、鉛筆1本で、自分の掌により造形を表現しようとすると、なかなか一歩が踏み出せません。

どこに何をどのように置いて良いか迷うからでしょう。

 

でもよく考えてみるとそれは自分の人生と似ているのではないでしょうか。

ーー就きたい職業、住みたい家、理想のパートナー。

それらが目の前にあっても、どうやって実現すればよいのか。またそれが本当に「正解」なのか・・・。

 

美術館や博物館、神社仏閣を訪れた際に、感動する作品は人それぞれでしょう。何が美しいのか、決まりや正解はないのです。

きっと人生も同じではないでしょうか。白紙の紙に、自分が理想とするモチーフを配置していく。

その人にしか表現できない作品こそが、「幸せ」という名の「正解」だと考えます。

描くこと、そして時に失敗し、書き直すことを恐れてはいけません。消しゴムの跡の残る画用紙こそが本物なのですから。

You can change!

6月25日(木)、この日ALTの先生に勿来高校の2年生にとっては最後の授業をしていただきました。

「日本人より日本人」と英語の先生から評される若き青年。どんなことがっても、笑顔を忘れない溌剌とした言動に、私たち勿来高校に集う誰もが勇気とパワーをもらいました。

 

2年生の授業では、前回に引き続き”Prefectures Quiz.”子どもたちが問題を考え、みんなの前で出題します。

大きな声で、間違えを恐れずに、発表できるようにALTの先生は声を張り上げ励まします。

 

3年生の授業では、先生が選んだ愛の言葉をいくつか選んで、自分なりのラブレターに仕上げます。

その文章を前回習ったばかりの筆記体で仕上げます。やはり愛の告白は実筆に限ります。

 

彼は2年生の授業で伝えます。”you can change”と・・・。あなた自身のストーリーを大切に!

ラーメン、お好み焼き、武士文化と「日本人より日本人」らしいものが大好きな素敵な青年でした。

ごきげんよう・・・

6月23日(火)校長先生は郡山へ出張中です。彼は毎朝7時に学校へ来ます。すぐに学校の前にある横断歩道に、黄色い旗をもって駆けつけます。

小学生が安全に登校できるように、毎日見守っています。

授業中は、いろいろな教室を見回ります。先生方の授業や、子どもたちの様子をそれとなく感じ取り、何気ないアドバイスをするためです。

放課後、彼は誰よりも早く昇降口へ向かいます。下校する生徒たちを見送るためです。その時彼は生徒に「ごきげんよう!」と挨拶をします。

 

辞書によれば「相手の健康を祝い、また、それを祈る気持ちから、別れるときなどに言う挨拶の言葉。」(『現代国語例解辞典第四版』小学館)とあります。

 

普段使わない言葉にはじめ生徒たちはどぎまぎしました。でも校長先生が赴任されて3ヶ月たった今では、子どもたちもまた「ごきげんよう!」と返します。今では勿来高校で一番はやりの言葉となりました。

 

放課後、校長室で古典を教える校長先生。

先生、もうひとふんばり!

6月22日(月)、学校が再開されて4週間目。この間、祭日もなく、気温や天気の変化も激しく、気分や体調が思わしくない人もいるでしょう。

この日、3年生の1時間目は世界史の授業でした。中国史を学びます。

テーマは「漢帝国の興亡」です。項羽と劉邦の対決から前漢建国。武帝の匈奴挟撃と王莽による滅亡。光武帝による後漢の再興と流れます。

歴史を学ぶ場合、まずその地の自然環境、民族、言語そして風俗をおさえます。

なぜ人々が住み、交流し、争うのか、その背景が分からないと、歴史的事象や人物もただの暗記物になるからです。

だからまず地図を確認、学習ノートで予習、解説して、確認テストを行います。

でも本当に子どもたちに伝わっているのでしょうか。重たい教室の空気が先生に反省を促します。

歴史の面白さを感じてもらえているのか。それが鍵です。

先生もお疲れですか?ときには、手を変え品を変えて、教室に活気を取り戻してくださいね。

子どもたちこそ勿来高校の主役ですから。

無から有へ・・・

6月19日(金)は生憎の雨で、予定されていた2年生の校内清掃ボランティアが延期となりました。

3年生選択授業美術は10名の生徒が選択しています。それぞれに豊かな感性を表現してくれます。

 

今回は土偶の製作です。土偶は1万年前縄文時代の土でできた人形です。特徴は3つあります。

1つめは装飾が施されていること、

2つめにほとんどのモチーフが女性であること、

3つめに壊されて埋められていることが多いというものです。

 

彼らは文字を残してくれません。私たちはあくまで彼らの作品から、メッセージを受け取るしか方法がありません。

まず、図書館でさまざまな本から土偶を探しだし模写します。そこから感じ取ったものをベースにデザインを起こします。

そして紙粘土を用いてそれを立体的に表現し、当時の様子を頭の中でカラー映像に変換し絵の具で彩色します。生徒によって様々です。

無から有を生み出す力。そこに1年間の創作活動の目標を絞りたいと思います。

 

デザイン画と作品立体物作成にかかわる想像力が感性を磨きます。

熱気のある空間で・・・

6月18日(木)、この日は午後から学校評議委員会が開催されました。地域の方の意見をお聞きし、学校運営に役立てようというものです。

 

この日は3年生が2時間連続の授業を行います。5つ用意された科目から、自分の進路に適したものを選びます。国語、数学、英語にスポーツ、保育とさまざまです。

英語の授業では「ここはねらわれるぞ。マーカーを引きなさい。」と大学受験を目指した指導が行われていました。

 

先生は朝7時前に学校に来ます。舞台となる会議室の窓を開け、授業の準備にとりかかります。

前回の復習、今回の予習、受験に必要なポイント、そして人生訓と、教材作成に邁進します。

選択した生徒は1名です。彼も必死になって、先生から受けた心からの指導に応えようとします。

毎日出された課題をこなし、単語を覚え、そして先生から受けたアドバイスを心に刻みつけます。

教室全体がエネルギーに満ちあふれていました。お互いのエネルギーが渦を巻くような空間に、情熱がみなぎっていました。

 ①  Integrity(品位)    ②  Passion(情熱) ③  Solidarity(結束) 

 ④  Discipline(規律) ⑤  Respect(尊重)

このラグビー憲章は昨年度から先生が掲示しています。勿来高の生徒達みんなに伝えたいメッセージです。

こころもからだも・・・

6月17日(水)、昨日の雷雨が嘘のように雲1つ無い青空が、広がり爽やかな風を運びます。

平常授業が再開されて半月あまりが経ちました。連日の蒸し暑さと生活リズムを上手くつかめないことから、

体や心の不調を訴える生徒が目立ちます。

その様なときに、まず対応していただくのが保健室にいる養護の先生です。けがの応急処置、検温、問診、

時には悩み事へのアドバイスと、私たちの心と体のケアをしてくれます。

 

彼女は訴えます。感染症の流行が収まったとはいえない時期です。以前にも増して体調管理をしっかりしてください。

まずは毎日検温をすること。平熱を把握していれば、体調の変化に気づきやすいものです。

そして、うがいや手洗いを頻繁に行うこと。どこから病原菌が入ってくるかわかりません。

日常生活を取り戻した今だからこそ、油断せずに体の調子を整えてください。

 

病は気からと言いますが、健全な肉体には健全な精神が宿るとも言います。心も体も健康でありたいですね。

 

保健室の先生は大の動物好きです。豆柴3匹も育てていらっしゃるそうです。

 

保健室から中庭が見えます。今はツツジが盛りを迎えています。

「気持ちのコントロールをしてみよう!~イライラ感情のコントロール~」

6月19日(金)の5校時に、本校1学年が年間に6回実施しているスキルトレーニングの3回目として

「気持ちのコントロールをしてみよう!~イライラ感情のコントロール~」というテーマで、総合的な探究の時間を実施しました。

イライラ感情コントロールの方法として、

 ステップ①でストップ(落ち着く)

 ステップ②で考えよう(解決方法を考える)

 ステップ③でチャレンジ(考えたことをやってみる)の3ステップで行うことを学習しました。

 

友だちや親との会話などを実際の場面を題材にしてどのようなことを伝えたらよいか考えました。

役を生徒が演じるなど、身近な課題として取り組むことができました。

しどけない表情も・・・

6月16日(火)、先日いわき地区の校長先生方による学校運営について話し合いがもたれました。

感染症のため、まだ先の見えない面もありますが、与えられた環境で精一杯、青春を謳歌しましょう。

1年生男子の体育は、第一体育館で行われました。この建物は昭和34年に建てられたドーム型の個性的な姿を見せてくれます。昭和45年に第二体育館が建てられたため、旧体育館ともよばれます。

この日も気温が30度近くに上がりました。体育館の窓やドアを全開にし、休憩と水分補給の時間をこまめに入れながら、授業が進められました。

準備体操の後、この日のメインであるバスケットボールに移ります。シュートやパスの練習をへて最後に試合をしました。

みんな教室では見ることのできない動きや表情を見せてくれます。とくに今は授業で、ペアワークができません。

さらにマスクをつけているため、顔の半分が隠れていてなかなか表情を伺うことができません。

しかしここでは違います。体育館の中をあちらこちらと跳びまわり、溌剌(はつらつ)とした笑顔を見せてくれます。

髪ふりみだし、汗まみれになる、そんなしどけなさも時には心と体の解放につながります。

消費者主権!自分で選んで・・・

6月15日(月)、学校が日常を取り戻してから2週間になります。全国的に梅雨入りが宣言され、連日蒸し暑さが続きます。

2年生の家庭総合では、食品に用いられる着色料の種類を、実験をとおして判別し、食品表示欄に記される成分と照合するというものでした。

3種類のゼリーと2種類のジュースをそれぞれガラスカップに入れます。そこに小さじ1杯の酢をいれて、中に毛糸を浸します。

それを半分まで水を満たしたフライパンで15分加熱します。それぞれの毛糸の色はどのように変化するのか・・・。

私たちが毎日口に入れる多くの食べ物には、色がついています。合成着色料か天然色素が利用されています。

どちらも法的に認められている色素です。どちらかが危険であるというわけではありません。

私たちは消費者として日々様々な商品を購入します。今自分が口にするものが、どのような成分から成り立ち、どのように体に作用するのか。

私たちは健康な社会生活を送ることができるためにも、商品を自分で選ぶ力を身につけなくてはいけません。

 

密着をさけるため、2グループに分けて実験しました。調理実習が思うようにできない時期です。先生も様々な工夫をされています。

なぜ?なに?を大切に・・・

6月12日(金)昨夕の雷雨が嘘のように晴れ上がり、朝から蒸し暑さが続きます。

6月15日より各教室のエアコンが運転開始しました。熱中症にならないように、水分をこまめに摂りましょう。

1年生 地学基礎の授業では太陽系について、学んだことを整理するプリントに取り組みました。

半径が一番大きな惑星は?衛星をもたない惑星はいくつ?恒星の数は?さまざまな問いかけがなされます。

 

その中で「先生!小惑星でなく小惑星帯ではいけませんか?」とある生徒が質問します。先生はこう言います。

「問題文をよくご覧なさい。どうかな?星を答えなさいとあるからですよ。でもいい質問です。自分で考える習慣を先生はみんなに身につけて欲しいと思っています。

授業の終わりに、次回は先生が太陽系の誕生を熱く語るぞとおっしゃいました。楽しみですね。

 

扇風機が欠かせません。エアコンもそろそろ活躍する時期ですね。

まずは自分を知ることから・・・

6月11日(木)保健の検診が続きます。内科検診、歯科検診など健康チェックを怠らずに。

今日は木曜日で、ALTのチェイス先生の授業がありました。教室全体にパワーがあふれる時間です。

2年生は”Prefectures Quiz.” チェイス先生が、ある都道府県に関するヒントを出します。

4つ出すまでに、早く解答にたどり着いたグループに、より高いポイントが与えられます。

 

例えば第1ヒント、1612年に徳川が建てた城がある。第2ヒント、中日ドラゴンズ。第3ヒント、赤味噌が有名。第4ヒント、トヨタ。

 

勿論これを聞き取りやすい英語を伝えてくれるのですが、なかなか正解に到達できない。

英語が理解できないわけではなく、日本にどのような歴史や文化、特産品や企業があるのかを知らないのです。

国際化に英語は必要です。しかし、伝える知識があってはじめて、自分自身のことや生まれ育った国のことを紹介できるのです。

ぜひ身の回りのことに興味をもってください。何かが見えてくるはずです。

窓をあけ、扇風機を回し、換気を充分にしながらのグループ学習です。

意見を出し合うことは学びの大切な要素です。

集うからこそ・・・

6月10日(水)、学校再開から10日が経ちました。先週は月曜日から金曜日まで、50分授業を6時間と部活動が開始し、通常の学校生活に戻りつつあります。

3月初旬からの断続的な臨時休業のために自宅学習が続き、外出も制限されていました。

人によっては生活のリズムがくるい、学校の生活環境に慣れるまで時間がかかったのではないでしょうか。

また、久しぶりに他者と生活を共にすることになります。人と時間を共有すれば、必ず軋轢(あつれき)が生まれます。

時には嫌な気分になることや友だちとのいざこざもあったのではないでしょうか?

でも、そのような山や谷を乗り越えることによって、得られることがきっとあります。

何もせず、誰とも接することがなければ、何の軋轢(あつれき)も生じない代わりに、人と人とが醸(かも)し出す安心感を得ることもできません。

学校では、みんなが集うことによって育まれる温かさを感じて欲しい。

 

今はヨコに並んで食べていますが、また顔を合わせて笑いながらランチしたいですね。

基礎が大切・・・

6月9日(火)、1年生の体育、男子はソフトボール、女子はバドミントンです。

女子の授業では、まず軽いランニングの後、ラジオ体操をしました。

そして柔軟体操、腕立て伏せ、腹筋、背筋、ジャンプ、そして30秒走を3本と続きます。

ここまでの基礎トレーニングに30分を費やしました。

 

先生は言います。今、子どもの頃に外で遊ぶ機会が少なく、鬼ごっこや草野球、ボール遊びなどで自然と身についていた基礎体力が備わっていない生徒が増えている。

基礎体力が無いと、就職した際、思うように体を動かせず、働きながら、家庭生活を送ることは難しい。

だから授業では基礎体力の向上に重点をおきたいと。

その後、子どもたちはバドミントンのラケットとシャトルを手にします。人によってはスマッシュの速さが

時速300㎞にもなるという球技ですが、この日はリフティング。5回できたら終了です。みんな課題をクリアすることができました。

何事も基礎が大切です。5回のリフティングができないと時速300㎞のスマッシュを放てません。

基礎体力があって初めて、社会生活が充実するように。それに気づかされた授業でした。

勝つためばかりではない(バレーボール部)

6月8日(月)練習が再開されたバレー部。部員が1名という時期がありましたが、

現在は2年生2名、1年生1名の計3名が、顧問の先生から指導を受け、久しぶりにバレーの楽しさを味わいました。

バレー経験の無い子どもたちへ先生はバレーの面白さを伝えます。マンツーマンで手の形、構え方、腕の振り具合と身振り手振りを交えながら教えます。

はじめてだから上手くいきません。慣れてないから腕や掌が痛くなります。それでも幾度となく、十数メートル先にある高いネットめがけてサーブを繰り返しました。

部活終了間際、サーブしたボールがネットを超えて、相手陣内へ飛び込みます。この日の練習で、彼女は1つの目標を達成させました。

誰もがはじめから上手なわけではありません。どんなに練習しても人より上手くなるとは限りません。人それぞれです。ただし1つだけはっきりしていることがあります。

目標を達成しようという心の強さは、バレーボールだけでなく、生活していく中で大切な力であるということ。

 

先生は勝つためにバレーを教えません。成長するために一緒にコートに立ちます。そんな情熱のこもった練習風景でした。

 

強くて大きなチームにいたら気づくことのできないことを身につけることができます。

いつか誰かの太陽に・・・

6月8日(月)、この日から長い間休止していた部活動が再開されました。暑さも日増しに強まります。

熱中症に注意して、適度の休憩と水分補給に心がけてください。

 

この日3年生英語の授業では、ひとつの単元が終わり、生徒たちは、先生が用意したプリントを使って、何度も繰り返し要点となる文章を復習しました。

担当の先生は、毎回授業の始まりに”Today’s Power Phrase”を子どもたちに伝えます。

先生がこれまでに出会った心をふるわせる言葉です。

“The sun is always shining on you.”

先生は熱く語ります。

太陽はいつでも君たちを照らしてくれている。雨の日も曇りの日も必ず太陽は空から君たちを見守ってくれる。君たちにはそんな太陽のような存在になって欲しい。

その願いを込めてこのフレーズを伝えたいと。

“nice guy”である先生の愛情が教室全体にひろがります。

 

残念ながら今はペアワークができませんが、基礎をきちんとかためていきましょう。

「ようこそ先輩」(進路講話)

6月5日(金)に、3学年を対象に進路講話「ようこそ先輩」を実施しました。

平成30年度に本校を卒業し、地元企業に就職した2名の先輩をお招きして、自身の進路活動の経験談や

就職後の話を聞かせていただきました。

社会人として気を付けていることや苦労したこと、高校生のうちに身に付けるべきことなど、ご自身の体験とともに説得力のある話を聞くことができました。

生徒のメモ用紙には、びっしりと大事なことがメモされており、卒業生のお2人の思いが、確実に生徒の心に響いていました。

7割減・・・

6月5日(金)、今日は3年生対象に卒業生を招いて、就職についての心構えについてお話を伺いました。

この日3年生の国語表現の授業で、はじめに先生はこう伝えます。

「去年の今頃は、20社が学校にいらっしゃいました。でも今年は3社です。でも頑張ろう!」

感染症拡大の影響もあり、企業によっては採用を見合わせている場合もあるようです。

いずれにせよ今年の就職活動は苦労しそうです。

 

そのような中、3年生は敬語の勉強をしていました。普段家族のことを「ママ、パパ」とよんだり、

自分のことを「ヒロコは・・・」などと名前で表現したりすることがあると思います。

しかし社会人として相手と接する場合、その言い方を変えることが求められます。「母、父」「わたくし」などどと。

この日はある場面では、尊敬・謙譲・丁寧語いずれで表現すべきなのかをあらためて学びました。

社会には常識やルールがあります。みんなが一緒に集う場所だからです。面倒くさがらずに身につけていきましょう。

歴史が物語ること・・・

6月4日(木)は、今年度初めてスクールカウンセラーさんが来校されました。胸に抱えていること、

それがたとえ解決されなくても、人に話すことでホッとできることがあります。ひとりで抱え込まないでくださいね。

 

この日2年生、日本史の授業は、幕末維新期を取り上げていました。

将軍の跡継ぎを誰にすべきか、アメリカと通商貿易をすべきかを焦点に国内は、一橋家の徳川慶喜と紀州藩主徳川慶福とをそれぞれ推す、二つの派閥に分かれていました。

後者を支持する彦根藩主井伊直弼が大老となったことにより、日米修好条約の締結と、第14代将軍徳川家茂の就任とが一気に進められ、反対派は粛清されます。

これを安政の大獄といいますが、それに対抗すべく尊王攘夷派は井伊直弼を暗殺します。これを桜田門外の変といいます。

先生は説明しながら黒板に整理していきます。さらにプリントをつくって、大切な言葉を子どもたちにチェックさせていました。

 

さて、後でノートやプリントを見返したとき、理解できますか?きっと日本史だけに漢字の羅列で、試験前には「暗記は苦手」と思う人もいるのではないでしょうか。

歴史は人の営みを科学的に物語ったものです。漢字と漢字の間にどのような関係を見つけ出すのかが大切です。

決して暗記科目ではありません。ぜひ、先生が物語る人々の営みに耳を傾けてください。

 

先生が作成したプリント。たくさん書き込みがあります。人に何かを伝えるためには、その何十倍もの勉強が必要です。

今の暮らしが未来の姿を・・・

6月3日(水)、今日は全校生徒が歯科検診を受けました。歯は健康のバロメーターといわれます。

食後に歯を磨く習慣を身につけましょう。

去年から家庭クラブや保健委員会のみなさんが中心となって、昼休みには歯を磨こうという呼びかけをしています。

ぜひ卒業までに虫歯を無くしておきましょう。

 

1年生の現代社会の授業では、資源やエネルギーについて学びました。

化石燃料、原子力、再生可能エネルギーとそれぞれのエネルギー源には長所と短所があります。

浜通り地域は以前石炭の採掘が盛んでした。また大地震前までは原子力発電が行われていました。

 

私たちが経済活動する上でエネルギーは欠かせません。だからこそ地球を次の世代に手渡すためにも、

持続可能なエネルギー環境を整えなければいけません。

虫歯は日常生活の結果をあらわします。未来の社会は今を生きる私たちの生活にかかっています。

一人ひとりが地球に暮らす一員としての自覚をもちたいですね。

  

中庭には池があります。今、睡蓮が大輪の花をつけつつあります。

いつまでもここに通う子どもたちに残したい風景です。

ユニバーサルデザイン・・・

6月2日(火)、2年生数学の授業で、先生がじゃんけんで昔の人の「ちょき」はこうだった、

と手でその形を示しました。そもそも「じゃんけん」というかけ声ですら地域によって異なるようです。

1つの遊びをとってみても、時代や地域によってその人が頭の中に思い描く映像が異なるようです。

 

さて、授業は順列。「男子2人、女子3人の中から両端を男子、間に女子2人、合計4人を並べる組み合わせは?」

一見難しそうですが、先生は図を交えながらいろいろな場合の数を整理しました。

 

これからは多様な文化をもった人々が共に暮らす共生社会が求められています。

学校においても、どのような地域で育ち、どのような個性を持つ人でも共に学ぶことのできる環境整備が必要です。

数学の先生は、授業のユニバーサルデザイン化から、子どもたちにそれを伝えようとしたのかもしれません。

 

言葉を映像に置き換えることで、たくさんの人が情報を共有できるようになりますね。

 

学校に何気なく咲く花を生徒が摘んでくれました。咲かない花はありません。

多様性・・・

6月1日(月)から3学年みんなが集います。

2年生生物基礎の授業では、前回の実験プリントのまとめと、整理ノートでの学習でした。

顕微鏡の使い方を教科書を用いずに調べる。それに基づいて使ってみる。想定通りの結果になったのかを振り返る。

 

「事前に情報収集し、実際にやってみる。結果を振り返り間違えを繰り返さない。

 これって人生と同じだよな!」

先生からそのような言葉が聞かれました。

 

生物の授業では「多様性」という言葉が用いられます。これは生物の豊かな個性のつながりを指します。

先生は君たちが導き出した答えがそれぞれ違っているのも多様性だと伝えます。それぞれが異なる情報源から得た知識で、

独自の成果を出す。そこから学ぶこともまた人それぞれに貴重な知恵です。誰もがみんな主役です

みんなが自分で調べた個性豊かなプリントに目を奪われます。

この日は衣替えの日でした。みんな爽やかな夏服姿でした。

シリウスに向かって飛べ!

5月29日(金)今日は1,3年生の登校日です。分散登校最後の日になります。

1年生はこの1年間、地学基礎を学びます。宇宙や地球のこと、そのでき方や育まれる生物を学ぶことになります。

 

この日はまず科学についての話題をみんなで考えました。「カブトムシは脚をあげておしっこをする?!」

という話題をあげた生徒がいました。真偽のほどは定かではありませんが、少なくとも同様な行動をとる生物、

例えば犬などはなぜ脚を上げるのかをみんなで考えました。

 

次にこれから学ぶことを教科書で確認しました。私たちが目にする太陽から光は8分前に、シリウスからは

8年あまり前に発しました。先生はジブリ映画『風の谷のナウシカ』で主人公が「シリウスに向かって飛べ!」

という台詞から、天体に興味をもったことを熱く語られていました。

 

衝撃を受けたことや、疑問に思ったことを深く突き詰めていくこと。

きっとそれが本当の「学び」なのかもしれません。何に感動するかは人それぞれです。

ぜひいろいろな体験をして感性を磨いてくださいね。

日本人・・・

5月26日(火)6時間目2年生の教室で、俵万智さんの随筆『さくらさくらさくら』の授業が展開されました。

日本を代表する文学である『源氏物語』。その中に描かれる恋情は外国の人の心へも響きます。

ところが『伊勢物語』に載せる在原業平がさくらを詠んだ歌はなかなか理解されることがないといいます。

また淡いピンクの桜色もまたさえない印象を持たれるようです。

子どもたちはその俵さんの文章を読み解きます。

咲くまでにわくわくし、満開に感激し、散り際にわびしさを感じる・・・

そのように歌われる日本の歌謡曲を思い出しながら、日本人にとっての「さくら」を再認識しました。

タンポポ、アジサイ、アサガオと身近な花はたくさんあります。でも日本の花といわれるとどうもピンとこない。

これからたくさんの人たちとの出会いと別れがあるでしょう。

その経験の中で自分の考えをあらためて知ることがあるでしょう。様々な文章に触れてくださいね。

 

先生お手製の授業プリントに取り組む生徒たち。

自分を大切に・・・

5月26日(火)は1,2年生の分散登校日でした。2年生の保健の授業では、はじめに自分の

健康状態を記録するカードが配られました。

コロナウィルス感染拡大をきっかけに、あらためて日々の体の状態を把握しておくことで、

変化に気づくようにしようと、保健体育の先生が提案されました。

 

寝不足や不規則な食事などちょっとしたことで、体に変化が現れることがあります。

平熱や脈拍数を把握しておくことが、これからの生活の中で、自分を守ることにつながります。

 

さて、この日の主題は青年期について。「みんなは大人ですか?子どもですか?」という問いかけに、みんな考え込んでいるようでした。

 

徐々に成長していく体に、頭と心が上手く折り合えない。

だから悩み苦しみ時に自分を傷つける。でもそんなことして欲しくない。

命は大切だから・・・

 

そんなメッセージがこめられた授業でした。

脈拍数を数えました。今自分はどのような状態にあるのかな?それを毎日記録してみましょう。

 

無理なダイエットは成長を妨げます。また、心の不安定な状態から逃れようと、違法行為に走る人もいます。

その様なとき、周りの人に助けを求めてくださいね。

面倒くさがらずに書いて・・・

6月1日(月)からは、本格的に通常授業が始まります。5月25日(月)は1、3年生の登校日でした。

1年生は6月からの衣替えに備え、夏服販売も行われました。

1年生の数学では、数式の展開についての授業が行われました。

XとY、プラスとマイナス単純に足したり引いたりできないところでちょっとしたミスをしてしまいます。

慣れているからこそ、つい見逃してしまうことってよくありますよね。

それを防ぐためには、面倒くさがらずに必ず書くこと。数学の先生がよくおっしゃいます。

分かったと思ったことでも何度も何度も繰り返し練習することで身につきます。

ぜひ面倒くさいと思わずに、一歩ずつ解いていきましょう。

 

記号に注意しながら例題に取り組む生徒たち。プリントは休み中の課題で出された

「1~9までの数字を+、-、÷、×でつないで100にする」という問題の生徒たちの答え。

いろいろな発想がみられました。

1年生教室からはグランドが望めます。日曜日に、体育の先生方が整備してくれました。

変わらない笑顔・・・

5月28日は創立記念日。昭和28年に、福島県立勿来高等学校として開校されて以来、

今年で創立73年目となります。

昭和28年当時は吉田茂内閣、NHK、東京地区でテレビの本放送が開始されました。

流行曲は鶴田浩二の「街のサンドイッチマン」、本ではサン=テグジュペリ『星の王子さま』、

映画では佐田啓二・岸恵子が出演した『君の名は』が話題になりました。

 

現在は、今の内閣総理大臣は誰ですか?どんな歌手や映画がはやっているのだろう。

時代は変わりますね。学校もずいぶん変わりました。人数も制服もカリキュラムも、

昔のアルバムを見れば一目瞭然です。

でもいつでも変わらないのがみなさんの笑顔です。

 

人が集いともに苦楽をともにすることでしか得ることのできない清々しさ。学校中にあふれています。

5月27日(水)3年生の登校日での様子。

今日は創立記念日です。君たちの文化を謳歌してください。

Self-introduction・・・

5月22日(金)、この日は2年生の登校日でした。

本当は毎週木曜日にALTの先生が来てくれて、私たちに愛情あふれる授業をしてくれます。今は分散登校中で、

会うことができませんでした。そこでこの日はALTさんが書いてくれた“Self-introduction”をみんなで読みながら、

今後お目にかかるときまでに私たち「自己紹介」を完成させようというものでした。

 

英語の先生がそのためにいろいろな表現を教えてくれました。“My favorite ○○ is ●●.”

“I like ●● because I think SV.”など。教わった表現方法をもとに

「韓国に行きたい」「長野の諏訪神社に行きたい」「アニメを見るのが好き」などいろいろな文章が作られていきました。

先生は教室をまわりながら、単語や熟語、表現方法など、一人ひとりに質問しながら確認していきました。

早く実際に会ったり、行ったり、できたりするようになりたいですね。

“self-introduction paper”をみんなで読んでいます。

“sushi,pizza,and ramen”とくに”tonkotsu”が好きだと書いてありました。早く会いたいですね。

自己紹介を英語で作文する前に、表現を確認するためのプリント。2人の先生が一人ひとりにアドバイスします。

自己紹介・・・

5月21日(木)に行われた1年生の英語の授業を紹介します。

休みが続きまだお互いに知り合って間もない本日の授業は「自己紹介」。

本当は近くで会話を交わしたいところですが、感染症予防のため、一人一人が紹介文を作文、

先生からアドバイスを受けて、完成した文章を交換するという形式でした。

でもれっきとしたコミュニケーション能力向上のための学習。

相手が読みやすい、分かりやすい英文を書くこと。それが先生のねらいでした。

歌うことが趣味、ケーキが好き、ゲームを作れる・・と様々な個性が表現されました。

 

休み時間、勿来町窪田(くぼた)から通う子どもたちと話をしました。

本校には、電車やバスを利用せず登校する勿来町の生徒もたくさんいます。

彼らの登校経路には先日紹介した駅前から学校までの道のりをとはまた違った風景が広がっていることでしょう。

窪田には國魂神社があります。創建は平安時代初期といわれています。

勿来第一小学校・中学校の近くにあり、敷地内には学問の神様である天神様もまつられています。

古くから子どもたちの成長を守ってくれています。

勿来の駅から・・・

5月20日(水)、今日は1,2年生の登校日です。現在活動自粛のため活動できませんが、

毎週水曜日の放課後は、駅前にある関の子広場のみなさんとご一緒に、周辺の清掃を行います。

学校再開後は、様々なボランティア活動に参加していきましょう。

関の子広場の正面に展示されている彫像があります。「ずっと青空」という作品です。

作者は本校がお世話になっている写真館さんのご主人です。笑顔の絶えないその方の心が伝わります。

歩道橋を渡り学校へ向かう途中に和洋菓子屋さんがあります。

そちらで作られる美味しいお菓子は、茶道部のお手前でお世話になっています。

さらに進み学校の近くまで来ると、病院があります。みなさんの健康診断をはじめ保健の授業では、

特別な講義をいただきます。

毎日何気なく歩く道のりにも、私たちが学習活動するうえで、支えになってくれている人々の温かみが

伝わってきます。

1年生家庭科の授業は、基礎縫いの練習。先生が丁寧に指導します。

3年生は自宅学習日ですが、進路活動のため今日は学校でひとり勉強に励みます。

生きるもの・・・

5月19日(火)は3学年の登校日。あいにくの雨模様でした。

その水槽は、職員玄関を入るとすぐ右側にあります。普段は理科研究部のみなさんが世話をしていますが、

休業中は顧問の先生が定期的にえさをあげ、掃除を欠かしません。

じっとみつめていると魚たちは目、尾ひれ、胸びれ、いや体全体をつかって前に後ろに右に左に動き回ります。

一生懸命です。

ぼくらは食卓に出された魚に何を思うでしょうか。

目やひれが生きるために動いていたことを感じることができるでしょうか。

 

知れば知るほど、私たちは相手のことを尊重するようになります。

世の中のことを少しでも多く「知る」ために勉強はあるのかもしれませんね。

そうすれば世の中を大切にできるようになるから。

職員玄関には金魚と銀ブナ、進路指導室前にはメダカが泳いでいます。同じ目線で眺めると、息づかいが伝わってきます。

生物の実験に備えて打合せをする先生方。

授業はじまる・・・

5月18日(月)、学校の全面再開に向けて、分散登校がはじまりました。この日は2年生の登校日。

久しぶりの授業。頭も体も徐々にならしていきましょう。

 

音楽の授業は、映画鑑賞でした。本当はみんなで合唱や合奏をしたいところだけど、

今はじっくり上手い人の歌を聴いて感性を磨きましょう。鑑賞作品は「オペラ座の怪人」。

迫力のある音響と歌声がこころに響き渡ります。

 

体育の授業は、学校周辺を散策。長い間運動する機会がなかったよね。少しずつ体力を取り戻してくださいね。

本当は球技やゲームもしたいでしょうが、感染症が落ち着くまでは基礎体力作りに励みましょう。

 

家庭科は、手作りマスクの製作。これからの生活、マスクは欠かすことができません。

入手困難な時が来るかもしれませんが、これで大丈夫!自分たちで作れるね。

本当は和洋中と調理実習が続くはずでした。でも後の楽しみにとっておきましょう。

それぞれの時間、先生方が工夫をこらした授業を展開していました。

相手をみとめること・・・

5月15日(金)は一斉登校日でした。久しぶりに学校に生命が宿ったようでした。

 

1年生はいわき支援学校くぼた校分校長から「多様性について」と題する講義を受けました。

様々な質問をとおして自分の長所と短所を見つけ出します。

 

例えば長所に好奇心旺盛で好きなことには集中できるという子がいるとします。

ところがその子が短所だと思う点は飽きっぽくて興味の無いことには努力しないというもの。

つまり長所と短所は表裏一体のものなのです。

長所をなくす必要はありません。ただ短所と感じるところの弱点さえ克服すればよいのですから。

 

世の中に同じ人は1人として存在しません。ぜひ自分を大切に大事にしてくださいね。

 

 自分を知り、相手を知る。

 認め合うことが共生社会に求められる姿勢です。

3学年進路ガイダンス

5月15日(金)に、3学年を対象に進路ガイダンスを実施しました。今回の進路ガイダンスは、

ライセンスアカデミーの横関信太郎先生をお招きして講話をしていただきました。

 

「自分の未来をどう充実させて、どんな風に幸せになりたいのか」を自分自身で考え、

そこに向かうためのロードマップを作ることが大切なのだと学びました。

時間のある今だからこそ、自分自身のことや就職・進学先の事を徹底的にリサーチするべきだと感じさせられました。

未来の幸せのために今やるべきことは何かを再確認することができた、有意義かつ熱意のこもった講演となりました。

来年もまた・・・

5月15日の全校登校日をひかえ、前日先生方が学校の環境整備に汗を流していました。

職員玄関前では、家庭クラブの先生が植木の手入れをしていました。ここには昨年の秋、くぼた校の生徒と合同で、

2年生が中心になって植えたチューリップとパンジーの花を咲かせていました。

 

しかし残念ながら休業中、花々はしおれ、花びらを落としてしまいました。

そこで先生は次のシーズンに備えて、苗の植えかえや球根のほりだしをしていました。

 

種を植えても次の日に花が開くことはありません。長い時間をかけて成長していきます。

また、花はいつまでもその姿を留めておくことはできません。散ることで次の季節に備えます。

無駄な一日などありません。平凡だと思うような日こそが、成長へのステップです。

    次の季節に向けて作業に励む先生。

    昨年の鉢植え作業の様子。学校の周りや窪田商店街のお店にみんなで配りましたね

すがたが浮かび上がる校歌・・・

本校校歌の作詞者は草野心平さん。1903年に現在のいわき市小川町で生まれた詩人です。

同町には彼に関する資料が集められたいわき市立草野心平記念文学館があります。

そのホームページには、『心平は「蛙」をはじめ「富士山」「天」「石」等を主題にして詩を書きましたが、

その根底には「すべてのものと共に生きる」という独特の共生感がありました。』とあります。

 

本校はいわき支援学校くぼた校と校舎をともにしています。

両校の生徒たちは互いを尊重し合いながら共に学び合います。

 

この校歌は、勿来をあらわす「陸奥の門」「関跡」という歌詞とともに、作詞者である草野氏の「共に生きる」

という精神が私たちの学校にとてもしっくりきます。

校歌はその学校の姿を浮かび上がらせます。大切にしてくださいね。

 正門を入ってすぐ右側にある校歌碑。昭和47年度卒業生から寄贈されたものです。

昇降口はくぼた校生と勿来高校生が共に学ぶ入口です。